JA:Verifiability
検証可能性(Verifiability)は、OpenStreetMapにとって重要な概念です。 OSMのデータは、無理のない範囲で(as far as is reasonably possible)検証可能であるべきです。 これは、マッピング活動全体を覆う 望ましい慣習 のガイドラインであり、また、常識に照らして、この、検証可能性の要請は、どのタグを使うべきか(そしてどのタグが受け入れられるか)を判断する指針となっています。
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検証可能性とは何か?
根っこの部分で、"検証可能性"とは、あなたがやったことが、正しいのか(あるいは間違っているのか)、 確認できるということです。後者になってしまうのは、好ましくは、地図に反映しなければならない変化が地上で起こった場合です。 この考え方は、マッピングデータ自身だけではなく、その記録の仕方にも適用されます。 - つまり、マップ上のオブジェクトの属性を説明するために使うタグやその値に関してです。 タグと値の組み合わせは、現実世界のある事象に対して、それを観測したどのユーザがやったとしても必ず同じタグと値をつけるとみなされる場合にのみ、検証可能です。 ユーザによるタグ付けを検証可能とするためには、タグづけに関して客観的な指標があることが望まれます。 この指針は、数値であろうと言葉で表現されるもの(路面がコンクリートであるとか、赤いレンガの建物であるとか)だろうと、事実として観測可能なあらゆる特徴に関して適用されます。
例
建物には様々な大きさのものがあります。 二人のユーザが建物を見て、高さを判断します。 一人のユーザはheight=tall というタグをつけても、他方のユーザはheight=averageとタグをつけるかも知れません。
これらのタグの値の意味がどこかで定義されているのでなければ、第三のユーザは、どちらの値が正しいのか判断できません。そのため、"tall"と"average"は、height=*の値としては、検証不可能な値ということになります。
他のユーザが測定を試みてその建物の高さを17mであると概算したとしましょう。 これは、明らかに真偽の判断が可能な表現であるので、検証可能です。 そのため、建物の高さを数値で記録することは、よりあいまいな'average' や 'tall' という値よりも、明らかに好ましいといえます。
値について説明することによって検証可能性を向上させる
タグの検証可能性を向上させる常に有効な手段は、wikiで明確に説明することです。 これは、タグのとる値について定義して、マッパーがタグの値をどのように計測したり選択したりしたらよいかを、具体的に示すということです。判断に迷うような微妙なケースについても、はっきり規定すべきです。
水路を例に取ります。 誰かが広い水路と狭い水路を区別したとします。 その人は水路が "big" だったり "small" だったりと呼ぶでしょう。 残念ながら人によって"big"と"small"の境界は違うでしょう。 相対的な量について述べる形容詞を使うことは、このような問題を招きます。 そこで、別の人がやってきて、"big"や"small"の代わりに"river"と"stream"を使おうと提案したとします。 用語のこのような変更は、程度を示す一般的な形容詞から、よく知られている概念へと具体化はしています。 ところが、"river"と"stream"の区別は人によってまちまちな曖昧なものであって、合意形成が難しいかも知れません。 合意形成は、確認可能な定義があれば可能になります。これは、完全に主観的なものでさえなければよくて、完璧な客観性は必要ありません。 river を stream から区別する確認方法として例えば「streamは健常者が飛び越えられる程度のもの」と定義したとしましょう。 この定義には主観性は残っていますが、ばらつきの範囲はだいぶ制限されます。 水に関する他の属性は、観測可能な事実に基づいています。- 例えばweirとdamの違いは、damでは、水が乗り越えるようにはできていない、というものです。
問題のあるタグ
OSMで使用中のタグのいくつかは、検証可能性に鑑みて問題があります。 いくつかは長く使われており、問題にもかかわらず広く受け入れられています。 例をいくつか見てみましょう。
高速道路に関しては、マッパーにランク付けを求めるタグがあります。 highway=trunkと、highway=primaryの違いがよく分からないと思うマッパーはいるでしょうが、wikiで十分な説明がなされることによって、検証可能性がずいぶんと向上しています。今では各国の道路標識に応じた解釈の仕方まで規定されています。 同様な明確化の試みは、highway=unclassifiedと、highway=residential (や、同種の細かい高速道路)の区別に関しても行われて来ましたが、どう区別したものか、マッパーが迷うことは、しばしばおきます。 これらのタグの使い方の明確化を目指した多くの人による努力にもかかわらず、これらのタグは、現実問題としては、検証が困難なものとなっています。
そのような努力の行われている一方で、最近使われだしたタグの中には、検証可能性に欠けるために議論の的となったものもあります。そのようなものには、smoothness=*や、trail_visibility=*や、sac_scale=*といったものがあります。
そのような議論の結果、それぞれのタグの値の意味や、マッパーによる適用方法についてのドキュメンテーションの改善が進んだという前進も見られますが、主観的な判断を要求するタグは、検証可能性の観点で引き続き悩ましいものとなっています。
このwikiの中で記述されているタグに、検証可能ではないと思われるものを見つけたら、Verifiability template を使って印をつけることができます。このように: {{Verifiability}}.