JA:GPSトラックの記録

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GPS Satellite NASA art-iif.jpg
GNSSGPSGalileoGLONASS)の軌跡をアップロードすることで OpenStreetMap プロジェクトに協力することは良い方法です。ふつう軌跡とは、受信機や携帯電話で記録された秒ごとまたはメートルごとの位置の記録(軌跡ログ)を指します。(自動的に行われない限り) GPX 形式変換してください。収集されたデータは地図エディタの背景に細い線や小さい点で表示されます。これらの線や点は、航空画像からトレースするのと同様、(道路や遊歩道のような)地物を追加するときに役立ちます。
記録 変換 軌跡の編集 アップロード 正確性 GPS機器のレビュー

GPSトラックを記録するには、皆さんの位置を記録できるGPSレシーバが必要です。GPSレシーバは皆さんの位置を正確に同定できるようにするためのデバイスです。GPS衛星からの無線信号を受信することで位置同定できます。トラックや経路の中間地点を記録するにはそれができるGPSユニットを選択する必要があります。特殊なユニットだけではなく、スマートフォンもよい候補になるでしょう。

マッピングパーティを主催していれば、GPS Units for Loanによって貸し出すことができます。

GPS受信機の種類

GPS受信機の一例。

スマートフォンに埋め込まれたGPSをはじめ、たくさんの種類のGPS受信機があります。ですが、以下に記載されているGPS受信機は特に便利です。

  • GPS ロガー
    トラックログを記録するために使用される小さなデバイスです。GPSロガーの中には小さな白黒のLCDスクリーンが付いており、基本設定や正確な測定を表示するものもありますが、マップの表示やナビゲーション機能は提供していません。ロガーの中にはUSBやBluetooth経由でラップトップパソコンや電話機に接続でき、現在の位置データを提供できるようにしたものもあります。大きなディスプレイを持っていないため、電池は24時間以上もちます。
  • 携帯 / スポーツGPS
    携帯型もしくはスポーツ用GPSレシーバは、屋外での活動用に作られたものです。これらのレシーバは小さなカラースクリーンを持っており、地図表示ができます。またナビゲーション機能を提供するものもあります(例えばトレッキングの経路などです)。一般的に飛沫保護があり、時には防水機能を持っています。
  • カーナビゲーションシステム
    車の大きなカラーマップディスプレイの主な機能は、カーナビゲーションシステムによる道案内です。しかし、いくつかの機種では、GPSトラックを記録することもできます。しかし、それらのGPSトラックがすべて正しいとは限りません。また、エンジンなどを切るなどして、電源を切ってしまうとバッテリーはあまり長く持ちません(多くの場合、3時間以内に切れてしまします)。
  • スマートフォン / タブレット端末
    多くのスマートフォンやタブレット端末には、GPSチップが装着されています。アプリケーションをインストールすると、GPSトラックの編集や、ナビゲーション機能の利用、OpenStreetMapを直接編集することができるようになります。ただし、GPS機能をONにしていると、バッテリーの持ち時間が短くなります。
  • 高精度位置情報レシーバ
    あるハードウェアレシーバでは、後でpost-processing softwareを使ってセンチメートルや数十センチメートル単位での正確さを持ったデータに加工できる生データを送信できるものがあります。

OSMへの貢献者によるGPSデバイスのレビューリストについてはGPS Reviewsを参照してください。

方法ガイド

GPSデバイスは数百種類はあるためavailable、すべての機種について詳細の操作方法を提供するのは現実的ではありません。ですので、次のガイドは皆さんが始めるのに役立つ一般的なアドバイスを提供するものです。皆さんが持っている個別の機種で次のステップはすべては必要(もしくは可能)ではない可能性があります。何か助言が必要でしたらmailing listsあるいはIRCに質問を投げかけてください。

前準備とセットアップ

  • もしGPSに"Snap to road"や"Lock on road"(道路に合わせる)のオプションがある場合は、それを確実にOFFにしてください。そうしないと、GPSユニットに搭載されている地図の完全なコピーを、取ってしまうことになります。これは、著作権の侵害になるだけでなく、あなたの記録するトラックの正確性を下げます。Garmin デバイスでは、これは地図設定の最初のページにあります。
  • 記録頻度を可能な限り高く設定してしてください。どこまで上げられるかは、デバイスのメモリーやあなたのトラックの長さの見積りによります。できるなら、「1秒ごと」にしてください。
  • (もし利用可能であり必要であれば)GPSユニットを乗り物に装着してください。おそらく簡単なガイドであるhomemade GPS mount が役に立つでしょう。
  • 自分自身でOSM地図を更新するつもりなら、行く先で出会ったものの詳細を記録してください。 (メモ帳、ボイスレコーダー、デジタルカメラ、ビデオカメラなどで、) JOSMのようなソフトウェアは、あなたの通ってきた道とそれらの記録を同期することができます。例えば、あなたが写真を撮った場所を、地図上に示して写真を置いてくれます。

GPSトラックを記録する

GPS traces of hiking trails recorded during a mapping party in Slovakia (watch video)

 散歩・サイクリング・ドライブなどに行きましょう。(その他旅行などの時でもいいです。)

  1. あなたがマップしたい旅のスタート地点で、GPSの電源を入れます。
  2. 動く前に、GPSが可能な限り多くの衛星をとらえるまで、しばらく止まっていてください。(技術的な詳細は後に記述してあります。)
  3. 前回記録されたトラックを全て消します。前回の記録に誤差が大きい場合は特にそうしてください。
  4. 旅の記録をとるために、GPSをトラックモードにセットします。
  5. もし、あなたがあとで道路を書き込むつもりがあるなら、通りなどの名前を書き込むノートなどを持って行きましょう。(あなたは知らないかもしれませんが、それら名前も後で他の地図から得たり確認したりすることはできません。それも著作権侵害になるからです)
  6. 線状のものに沿って、ルートを記録しましょう。川・水道・散歩道・乗馬道・鉄道・路面電車・その他OSMで注目されている線状のものなどです。将来、地点とかエリアの情報とかも必要になるので、この様な情報もできる限り加えておいて、OSMがそれらの情報を利用するときまで蓄えておいてください。現在のOSMでは、線状のものだけが有効に扱われています。
  7. デバイスがサポートしていれば途中経路の点も記録して迂回路を記録したり、教会を記録したり橋の始点終点を記録したりすることができます。

次のステップ

いったんGPSトラックを記録したらそれをOpenStreetMapにアップロードできます。デバイスによっては(主にスマートフォンアプリですが)直接記録したトラックをアップロードできます。そのほかのデバイスはすべて、Webインタフェースを使ってuploading前にコンピュータにトラックファイルをコピーする必要があるでしょう。ファイルフォーマットによってはconvert the fileも必要になるでしょう。

GPSトラックをアップロードしたら、aerial imageryからトレースするのと同様にそのトラックを使ってmap featuresを追加したいと思うでしょう。詳細はBeginners' guideをご覧ください。

Frequently Asked Questions

スマートフォンを使えますか?

場合によります。 ほとんどのスマートフォンはGPS受信機能を備え、多数の有用なアプリを用いてトラックログを記録することができます。 残念ながら測位精度はスマートフォン個々によってかなり異なり、同じメーカーの機種であっても測位精度は異なります! GPSトラックの技術的な精度をなんとか解決するのはとても難しく、良い妥協案として他の情報源と自分の記録実績とを比べることです。 試しにGPSトラックの記録をやってみて滑らかかどうか(すべての場所で飛んでいないか)荒れて乱れた線になっていないか、他人の記録やそしてまた衛星写真と比較してください(丘陵部については衛星写真の不正確さが原因で最小限の参考にしてください)。

注記: スマートフォンでのGPSトラックの記録によって、バッテリーの消耗が早まるでしょう。

JA:ソフトウェア/モバイルに「トラック作成機能」を持つアプリの比較表をほとんどのプラットフォームのスマートホン向けに掲載していますので参照してください。

カーナビを使っても良いですか?

すべてのカーナビが GPS 軌跡を記録する機能を持っているわけではなく、隠れたサービスメニューに存在することもあります。オンラインで特定の機種番号を検索するか、 mailing listsIRC で質問するかしてみてください。なお、軌跡を記録する機能があったとしても、バッテリーの持ち時間の都合で実用的ではない場合もあります(一般的には、画面を表示したまま記録していて3時間以内です)。さらに、一部の機器には「道路に合わせる」機能があり、これを無効にできない場合は、マッピング済みの道路から離れたところでしか実用的ではない場合もあります。 これを試してみるには、道路から45度の角度で移動してみたとき、道路に沿って記録され、10数メートル離れたところで突然移動するかどうかで確認することができます。

何を記録すればよいか?

現実世界のものを反映していればなんでも記録してよいです。例えば飛行記録のトラックログは避けるようにしてください。これらは他の地図へのコントリビュータにとって邪魔であり混乱を招くものになりうるからです。GPSトラックをアップロードした後map featuresを編集する時間がなくても気にしないでください。トラックそれ自体が他の人にとって助けになるからです。また、すでに地図に載っている道路のトラックログも有用です。今よりも多いサンプル数を提供することで道路の本当の経路を検証するのに役立ちますので。

私のトラックログはどこまで正確ですか?

GPSデータの正確性はGPSレシーバ間で非常に差があります。また、あなたの外部環境、天候やトラックを記録した時刻におけるGPS衛星の位置にも影響を受けます。詳細情報についてはAccuracy of GPS dataをご覧ください。

See also

Other means to get data for mapping are described on JA:マッピング技術.