JA:Key:covered
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説明 |
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オブジェクトが何かに覆われていることを示すプロパティです。 ![]() |
グループ: 配置 |
適用できる要素 |
よく併用されるタグ |
関連項目 |
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状態:承認![]() |
ツール |
covered=*
はノード、ウェイ、エリアで表現される対象物が覆われている場合に使用します。
道路や鉄道における tunnel=*
との違いは、片方の多くが開いていることです。よってこれは covered=yes
を含みます。
layer=*
を使うことが意味を持たない場面でも使用します。
使用方法
使用する場合
- (部分的にでも)建物やその他の構造物に覆われていて、
tunnel=*
(tunnel=building_passage
を含む)の定義に合わない道路、線路、歩道、水路に使用する場面。 - 細い溝に通る電力線、水路、排水路など、つまり橋なしで通過でき、取り外したり交換したりできる蓋に覆われている場合。この蓋は維持管理のために取り外すことができます。
location=underground
の定義に合わない埋設されたオブジェクト。例えば、上がコンクリートになっている地下の駐車場。
使用するべきではない場合
- トンネルの中や橋の下を通る対象物が、
bridge=*
やtunnel=*
のような適切なタグが付いたものとの間で、layer=*
による垂直の階層付けがされている場合。 - 地中に埋まっているもの(
location=underground
)や、水中に沈んでいるもの(location=underwater
)。ただし、上記の通り、駐車場や貯水池のような地下の穴には適しています。 bridge=covered
としてタグ付けられる屋根付橋。
- 片方が空いている場合を含めて、avalanche protector(
tunnel=avalanche_protector
)。 - 対象物が建物の一部である場合(例えば地下の駐車場)。 Simple_3D_Buildings が代わりに使用されることもあります。
タグ付け方法
建物を「通過する」ウェイは、ふつう建物と同じレイヤー(またはレイヤー無し)になります。
layer=*
なしで使用する場合は、ウェイは覆っているオブジェクトの外形との交点のノードを共有させます。
covered=yes
対象物がアーケードでもコロネードでもないものに覆われている場合に使います。
アーケード covered=arcade
アーケードは連続したアーチで、隣と依存しあっており、枠や柱で支えられているものや、片方または両方がそのような線形に並んだアーチに囲まれた覆いのある歩道です。[1]そのようなウェイは covered=arcade
でタグ付けしてください。アーケードが建物の一部の場合、建物とウェイが入口と出口で同じノードを共有します。ウェイは入口と出口のノードで分割し、建物に覆われた部分のみを covered=building_arcade
でタグ付けします。レイヤーは建物と同じにする必要があります。そのため、建物に layer タグがない場合、ウェイにも不要です。ウェイの片側が開いていることを定義する場合は、 arcade:left=open
または arcade:right=open
を使用してください。
arcade を使用するべきではない場合:
これは建物内マッピングで使用することを想定していません。片側の壁は外壁であり、建物の入口があると想定されます。建物内マッピングには、 indoor=yes
を使用することができます。
また、単なる屋根の張り出し部分やブラインドアーケード(閉じたアーケード)に使用することも想定していません。
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南チロルにある典型的なアーケード
コロネード covered=colonnade
コロネードはアーケードに似ていますが、建築的に異なり、エンタブラチュア (柱頭に乗せられた水平部分) で結ばれた柱が長く連なった構造をしているのが特徴で、しばしば独立した構造物となっているか、建物の一部となっています。[2]
そのようなウェイは、 covered=colonnade
でタグ付けしてください。 建物の一部である場合、建物とウェイは入り口と出口で同じノードを共有します。ウェイは入り口と出口の位置で分割し、建物で覆われた部分のみを covered=colonnade
でタグ付けします。また、レイヤーは建物と同一にします。建物にlayerタグがない場合は、ウェイにもつける必要はありません。コロネードのどちら側が開いているかを表すには、 colonnade:left=open
か colonnade:right=open
を使用してください。
colonnade を使用するべきではない場合:
これは建物内マッピングで使用することを想定していません。片側の壁は外壁であり、建物の入口があると想定されます。建物内マッピングには、 indoor=yes
を使うことができます。
また、これは単純な屋根の張り出しに使用することも想定していません。
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Kanslihusets arkad (紛らわしい名前ですがアーケードではなく コロネード です)
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バロックの著名な建築家ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの設計した、ローマのサン・ピエトロ大聖堂の前のコロネード
例
追加の属性
maxheight=*
は覆われたウェイやエリアの車高制限を示すために使えます。
理由
This section changed since the approval of this feature as a result of refinement of the definition of the layer=*
tag.
layerまたはlevelタグは、オブジェクトが他のオブジェクトの上にあることを表すために使われてきましたが、このタグが不適切であり誤解を招くような場面も多数あります。
たとえば、建物の中を通るウェイがある場合、建物とその中を通り抜けるウェイを同一のレイヤーに割り当てることはできません。このような場合、ウェイの両側に建物の壁があれば tunnel=building_passage
を、少なくとも片方が開いている場合は covered=*
タグを使います。
ウェイに covered=*
がついていると、より効率的に経路探索ができます。たとえば、できるだけ風雨を避ける経路を探したい場合や、屋根のある駐車場や出入り口を探したい時に役立ちます。
また、オブジェクトが別個のレイヤーに存在していて橋 (bridge)、トンネル (tunnel)、屋内マッピングのどれにも該当しない場合などは、 covered=*
を使うことで簡単にその状態を表すことができます。
そのほかにも、地下の車庫や貯水池など、個別にマッピングできないような物で覆われている場合にも利用できます。