JA:Overpass turbo
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overpass turbo | |
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作者: | Martin Raifer |
ライセンス: | MIT License |
動作環境: | Web |
版数: | 13.15 (2019-06-18) |
言語: | 日本語、 英語、 カタロニア語、 中国語(中国)、 中国語(台湾)、 クロアチア語、 チェコ語、 デンマーク語、 オランダ語、 ドイツ語、 ギリシャ語、 エスペラント語、 エストニア語、 フランス語、 ガリシア語、 ハンガリー語、 イタリア語、 ラトビア語、 ノルウェー語、 ポーランド語、 ポルトガル語、 Brazilian Portuguese、 ロシア語、 スロベニア語、 スペイン語、 ウクライナ語 および ベトナム語 |
ウェブサイト: | http://overpass-turbo.eu/ |
ソースコード: | https://github.com/tyrasd/overpass-turbo |
OpenStreetMap 用のウェブベースのデータフィルタリングツールです。 |
overpass turbo(オーバーパス・ターボ)は、ウェブベースのOpenStreetMapデータマイニングツールです。利用はこちらから可能です。http://overpass-turbo.eu
overpass turboでは Overpass API の クエリを全種類実行可能であり、検索結果を地図上に表示する機能を持ちます。 初心者は "wizard" から始めると良いかもしれません。これを使用すると技術をすぐに習得できます。
このプロジェクトは Martin Raifer が管理しています。ソースコードは Github GitHub で公開されています。このツールに欠かせない機能である Overpass API を制作してくれた Roland さんに感謝します。
使用事例
マッパー向け
マッピングを行うにあたって、OSMデータを柔軟に フィルタリング できるOverpass APIは、たいへん素晴らしいツールです。overpass turboを使えば、Overpassのクエリを簡単に実行して、さらにその結果を利用者が見やすい形で表示することが可能です。マッピングにあたって overpass turbo をどのように使うか、いくつかのアイデアをあげておきます。
- 広域エリアを対象とした、地物の名前の(数の少ない)誤字脱字を検索
- 地図上にまだ描かれていない特殊なPOIの検索
- 広い地域にまたがって、特定のPOIが配置されている場合(例えばplaceノードなど)
- 特に大きな地物(境界線、河川、高速道路や国道の始点から終点まで、交通機関の網など)を表示し、エディタに直接表示させる
- OSMデータの一部分だけフィルタして利用したい場合
デベロッパー向け
overpass turboは、デベロッパーのためのツールにもなります:
- Overpass APIクエリの開発やテスト、調整目的
- OSMデータをgeoJSON形式に変換したい場合
- 特定のOSM地物を強調表示した地図のモックアップを作成。地物はクリック可能 にもできますし、 静的にもできます。
一般向け
overpass turbo は探している特定のものをフィルタリングする際にも役立ちます。
ゲーマー向け
Overpass turbo は多くの Pokémon Go プレーヤーにもよく知られており、このツールを使用して出現場所や巣となる可能性のある場所を地図上に表示します。一部のプレーヤーは巣やEXレイドを見つけるためにoverpass turboのスクリプトを作成しています。またGitHubプロジェクトではoverpass turboを使用してハビタットを検索できるようにしています。
クエリの実行
エディタ内にOverpass APIのクエリを記述し、Runボタンを押せばあら不思議、OSMデータが表示されます ;)
overpass turboは、できるかぎり多くのデータを表示しようと試みます(後述のマップ キーを参照)。オブジェクトをクリックすると、対象のノードやウェイ、リレーションに関して、種別やオブジェクトID、付与されたタグ、緯度経度、リレーションの所属メンバー、メタデータなど、取得できる情報が可能な限り多く表示されます。
overpass turboを利用する際は、最近のブラウザを使うようにしてください。OperaやChrome、Firefoxであれば、動作を確認しています。
Query wizard
Overpassのクエリを書くのを手助けするQuery Wizard(クエリ・ウィザード)というものがあります。シンプルで可読性の良い検索用語を機能的なOvepassクエリへ変換するように設計されています。例えば、レストランを取得するのに必要なのは、Wizardを立ち上げてRestaurant
と入力することだけです。または、適切なタグamenity=restaurant
を割り当てることもできます。
Query Wizardについてはサブ ページを参照して下さい。
マップキー
- オブジェクト:
- (1,2) POI(タグ付与されたノード)は薄青色の輪郭で囲んだ黄色の円
- (3,4,5) ウェイは太い青線
- (6,7,8) エリアは薄青色の輪郭で囲んだ黄色の領域
- (2,5,8) ピンク色のラインと輪郭線は、少なくとも1つ以上のリレーションに所属していることを表します
- (4,7) 破線は、ウェイかエリアの構成情報が不完全であることを示しています(構成要素となるノードが一部読み込まれていない場合に多く発生します)
- (9) 赤色の円は、表示するには小さすぎるポリゴンやウェイを意味します(この表示をやめて小さなフィーチャーを表示する方法: Settings → Map → "Don't display small features as POIs."にレ点)
短縮記法
クエリ内で手軽なショートカットを使うことができ、クエリの実行前に自動展開されます。
- {{bbox}} - 表示している緯度経度に対して矩形範囲を指定
- {{center}} - 表示している地図の中心点の緯度経度を指定
- ショートカットを恣意的に使用するには、スクリプトの中に {{shortcut=value}} を埋め込んでください
- その他の短縮記法
地図操作
キーボードショートカット
全般 | |
ctrl+enter | 現在のクエリを実行 |
ctrl+I | Query Wizard の開始 |
ctrl+O / ctrl+S | クエリの ロード (開く) / 保存 |
ctrl+H | ヘルプを開く |
esc | ダイアログやメッセージ表示を閉じる/消去 |
クエリエディタ | |
ctrl+Z / crtl+Y | アンドゥ / リドゥ |
ctrl+C / crtl+X / crtl+V | コピー / 切り取り / ペースト |
クエリの保存と共有
保存とロード
クエリをローカルやOSMアカウントに保存して後で再利用することも可能です。 OSMに保存したクエリはログインすればどこからでもアクセス可能です。 一方ローカルへの保存は、使用しているブラウザに ウェブストレージの機能でクエリを直接保存します。
使用例
初回起動時には、「Load」ツールの「Example」部分にいくつかのクエリ記述例が表示されます。ざっと眺めてみて、overpassでどのようなことが可能なのかを確認してください。その他の例については、以下のサブページに記してあります。
共有
作成したクエリにパーマネントリンクを付与して、他の誰かと共有することもできます。リンクURLは、Share tool を使って作成します。
例: このリンクでは、ドロミテ地方に存在する全ての山頂を表示します。
テンプレート
overpass turboには、あらかじめいくつかのテンプレートが付属しています。テンプレートを使うことで、簡単な検索用途(単純な key-value検索など)ではわざわざリンクを作成して共有する手間を省けます。
MapCSS スタイリング
Overpassクエリの出力結果はMapCSSでスタイルを整えることができます。スタイルシートは、"mustache"という特殊なタグを定義することでインクルード可能です。例えば{{style: ... MapCSSのスタイルシートをここに書く ... }}
という感じです。
結果のエクスポート
Export ダイアログには、クエリの出力結果やクエリそのものを様々な形式でエクスポートする機能が用意されています。
例えば、結果出力後の地図画面をpng画像形式に変換したり、(全画面の)地図表示にしたり、クエリ言語を別の言語に変換するなどクエリ自体に修正を加えたり、クエリの結果をJOSMで呼び出すような命令を与えることも可能です。
データ出力
- as geoJSON
OSMデータをgeoJSON形式に変換。詳細。 - as GPX
GPS機器でウェイポイントとして読み込み可能なGPX形式へ変換 - raw data
生のOSMデータ形式(XML あるいは JSONが可能) - raw data from Overpass API interpreter
Overpass-APIインタープリタから返されたクエリ結果そのものへの直接リンクURL - load into JOSM
JOSMなど、遠隔操作プロトコルをサポートしているエディタで現在のクエリ結果を読み込む。ただし、OSM-XMLがメタデータつきで正しくクエリ結果として返された場合のみ動作します
地図出力
- as png image
データが配置された地図画面をpng形式の画像ファイルとして出力。出力されるpng画像には、デフォルトとして縮尺とOSM著作権表示が含まれます - as interactive Map
現在のクエリ結果から、フルスクリーンでクリック動作が可能な地図を出力。overpass turbo 自体と同様、POIとウェイがクリック可能になります - get current map state
現在表示している地図の矩形範囲、中心点座標、ズームレベル情報を表示
クエリ出力
- as text
現在のクエリをテキストファイル形式で出力 - convert to xml
現在のクエリを、OverpassXMLのクエリ形式に変換して出力 - convert to (compact) OverpassQL
現在のクエリを、OverpassQLの(短縮)クエリ形式に変換して出力
設定
turboの設定変更はここから行います。例えば、データの呼び出しを行うOverpass-APIサーバを変更したり、背景地図を別の表示に切り替えることができます。
- General Settings - Overpass-APIサーバについての設定
- Editor - GUIのカスタマイズ
- Map - 背景地図のタイル参照先や、地図の見た目設定など
- Sharing - パーマネントリンクの生成に関する設定
- Export - エクスポート時のpng画像に含まれる情報など
フィードバック、バグ報告、機能追加の要望
アプリケーションに対するフィードバックや問題の報告、機能追加の要望については githubのissue trackerか、あるいはこのwikiページのdiscussionページを使ってください。
関連項目
- Overpass API — 言語ガイド
- 言語リファレンス
- 高度な例
- 興味深い Overpass クエリの例
- Sparse Editing
- よくある質問
- MapCSS
- その他:
- Overpass turbo
- Overpass API
- OSM Query - 簡略化されたフロントエンドで、複数のタグやユーザー名をカンマ区切りで記述してクエリを実行。
Template:Overpassapi は Overpass turbo 関連の重要なページを追加して、まとめておくことができます。