JA:Automated Edits code of conduct

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OpenStreetMapデータベースに対して自動編集を実行するときは、常に自動編集の行動規範を必ず守ってください。これらのルールの対象は、botを使用する人、新しいデータをインポートするために使用または作成されたスクリプト、および各変更を考慮せずに他の手段でデータベースにその他の体系的な編集をする人です。この方針はJOSMなどの標準エディタ内で、「検索と置き換え」や同様の機能を使用して行われた大幅な変更にも適用されます。

この方針の目指すところはデータベースを損傷から守ることです。不適切な編集を元に戻したり「編集の巻き戻し」をすることは困難だったり、不可能な場合があることを充分に認識してください。特に変更や不注意な自動編集を行った版に、あとから編集が加わった場合には、それを修復するために、あなた以外の誰かがどれほどの作業を負担させられるか想像してみてください。この方針を遵守しないと破壊行為 とみなされ、繰り返すと相応の処分の対象となります。

自動編集に関する議論は過去に SOTM 2016 で提議されており、この問題をよく概論してあります。

対象

一般に、このポリシーは、編集を行う担当者による個別のレビューなしでデータベース内のオブジェクトに変更が加えられるすべての編集を対象とします。 以下のものも含みます:

  • 人の介入によって自動的に動作するBotによる編集
  • データの インポート。完全に自動化されたものも、標準エディタを使用した編集も両方含む。
  • その他の、データベースに変更を加えるスクリプト。
  • JOSM のような標準エディタを用いた「検索と置換」による変更や、Overpass API などのサービスを使用して検索し、各オブジェクトを個別に確認せずに変更する。
  • 適切なレビューを行わずに手動でタグを変更する。

多数のオブジェクトのタグ付けを体系的に変更するつもりで、それがこの行動規範に該当する自動編集ではないと考えている場合でも、事前に変更内容について話し合うことをお勧めします。 もしかしたら、あなたが気づいていない現在のタグ付けについて、地元コミュニティの間に合意があるかもしれません。あるいはあなたが OpenStreetMap Wiki のページの内容を誤解しているかもしれません。 事前に話し合っておくと、腹を立てて変更を元に戻すかどうか話し合うという可能性が低くなります。


ガイドライン

慎重にしてください!

OpenStreetMap は多数決ではなく合意形成により作られており、たとえ大多数の人が賛成していても、大がかりな変更をする前には慎重な配慮が欠かせません。それに合わせて ウィキ にあるタグ付け関連の解説文書は、'正確な' タグ付けの根拠とはならない点も留意が必要です。

ときとして、自分はあまり詳しくない場所を編集する行為は、それまで多くのマッパーがつぎこんだ作業を変更したり改変することになり、また文化的背景を理解しない行為にさえなります。そこでとことんリサーチをして何をどう編集するかきちんと見通しを立てること、責任ある態度で慎重に実行することが重要なのです。

編集のどの段階でも、異論をぶつけられたときにはあくまでも礼儀正しく、相手の声を傾聴し、確実に編集合戦 紛争 (編集合戦) を回避します。もし膠着状態になったら、だれかに相談し仲裁をしてもらいます。

受容される利用法
  • 明らかな誤字の修正。例えば hihgway=residential (誤) から highway=residential (正) への変更。
  • 自分自身の作業の修正。体系的な間違いを犯したことがわかっている場合は、自動編集の手順を使用してこれを体系的に修正することができます。 ただし、その手順によって意図した範囲を超えてデータが変更されるリスクに注意してください。 明示的な要求に応じて、他の個人の編集を修正することも同様に認められます。


問題のある利用法
  • 他の解釈に正当な理由がある可能性がある場合、またはポリシーが一般的な慣行を反映していない場合に、ポリシーまたはポリシーの独自の解釈を主張するためにツールを使用する。特に問題となるのは、個人または少人数のグループがコーディングポリシーを作成し、適切に相談せずに自動プロセスを使用してデータベース内でこれを主張する場合です。Wiki はタグ付けの唯一の正しい方法の定義として使用されるべきではないこと、および適切な相談なしにデータに対する広範な変更の正当化として Wiki の使用を引用することは受け入れられないことに注意してください。
  • すでに存在するデータ、あるいはまたインポートのガイドラインその他に依拠したデータに対して、一律に上書きしてはいけません。変更箇所は個別のデータの、既存の記述に統合させます。
その他のアプローチ

自動編集の代替策として、問題点を Keep Right (キープライト) や Osmose などの品質保証ツールに送ります。すると問題のあるデータかどうか、地域の知識に詳しい人が時間のあるときに査読して、慎重に妥当性を検討してくれるはずです。

計画を文書化し、話し合う

自動編集を行う予定がある場合は、事前に計画について話し合い、文書化する必要があります。その文書をウィキに保管したら、変更案は適切なコミュニティフォーラムで議論する必要があります。

ローカル コミュニティが他のプラットフォーム (Slack ワークスペースや Signal グループなど) で特に活発である場合は、コミュニティの可視性を最大限に高めるために、そこで自動編集の提案を行うことをお勧めします。 ただし、コミュニティフォーラムまたはこのウィキには、コミュニティの議論と決定の内容を永続的に記録することが必要です。

  • いずれかの一般的な提案向けの talk のメーリングリスト
  • または特定の国もしくは地域1ヵ所だけに影響する場合は、対象地域の言語のメーリングリストかフォーラムまたは他の標準的な話し合いの方法。
  • または変更が都市や狭い地域などさらに限定的な地域だけに影響する場合は、変更の影響を受ける地域の標準的な通信方法。
  • 加えてインポートを行う場合は、インポートメーリングリスト で計画について話し合うなど インポート/ガイドライン の要求事項にも従う必要があります。
  • そしてさらに特定のサブジェクトすなわち公共交通のように専用のリストが存在する場合は、変更案をそちらのメーリングリストにおいても協議する必要があります。
  • 加えてその活動が組織的であるとみなされる場合は、 組織化された編集ガイドラインに従う必要がある場合もあります。

計画案が数名の反対を除き広く賛同されたなら、賛同者と協力して反対理由を理解する努力をします。それらを取り入れることができない場合、その人たちの編集、あるいはそのエリアを対象外にできないか検討して下さい。もし反対の声が多い場合は、むしろ計画案の見直しに進むほうが妥当です。

留意点として、変更計画の範囲を後日、修正したり拡張する点についても、同様の手順で協議を行うものとし、追加でコミュニティの承認を受けなければなりません。「タグの誤字を修正する計画です」などのような曖昧なものは包括的な承認を得ることができません。

通常は編集計画案を英語版のウィキページ「Automated edits/username」に掲載 (username 部分は計画中の変更を実行するときに使う予定の OSM アカウントの利用者名を代入 - 今ここで どれを使うか決めておき、あとでページの改名の手間を省略) し、分類はCategory:Automated edits log とします。 (訳注:文書の最下部にリンクを記入)

ここで言う文書には以下の各項目が必須です。

  • 変更の実施者 (実名とその連絡先が望ましく理想はメールアドレス)
  • その変更をする動機と、なぜそれが重要か
  • どのアルゴリズムを使い、どの変更対象を選んでどう変更するか内容の詳細説明
  • これまでにどのような相談を済ませたか述べ、メーリングリストやフォーラムの投稿へのリンク、もしくはウィキの議論ページへのリンク
  • 変更の実施時期、もしくは繰り返し作業の頻度、
  • 「選択しない」オプトアウトの方法の説明
  • 承認済みのボットには、あなたが使うボット名を付けたウィキページを用意する必要があります。またその同名の利用者アカウントを作り、ウィキページと明示的にリンクさせます。

慎重に実行する

下記のように行動する必要があります。

  • 大規模な編集を行う前に、最初は新しいボットで少数の編集のみを実行します。
  • 現在のデータセットに基づいてのみ更新するようにしてください。 以前の planet ファイルを使用して、他の人が変更したばかりのものに対して誤って上書きしないようにしてください。
  • 問題が発生した時に変更を元に戻さなければならない場合に備えて、必要なデータはすべて保管してください。
  • 変更セットは賢明に計画してください。 ボットが編集ごとに1つの変更セットを作成すると、ユーザーにとっては非常に読みにくくなります。 このような行為は、実際に行われたよりも多くのマップ変更が行われた印象を与えるため、人間によって行われた場合にはシステムをゲーム化したものとみなされます。 ボットが地球全体をカバーする多数の変更に対して1つの変更セットを作成すると、それも読みにくくなり、変更に近い場所ではない履歴がわかりにくくなります。 小さな領域にグループ化された変更は、人間の地図作成者にとって最も理解しやすいものです (例: 「オレンジ郡の固定高速道路タグ」)。
  • スクリプトによって特定の変更が加えられたことを識別する何らかの方法があることを確認してください。 スクリプト用の特別なユーザーアカウントを作成したり、"source"、"created_by"、または "note" タグなどを追加したりできます。
  • この変更セットに加えられた変更を人間が判読できる方法で説明する、変更セットの "comment" タグ。 また、mechanical=yes (または bot=yes ) タグを追加する必要があります。 さらに、変更セットからあなたの変更を文書化した Wikiページまたはユーザーページにリンクする必要があります(例えば description=* タグで変更セットに追加します。) (例: description=https://wiki.openstreetmap.org/wiki/Mechanical Edits/John Doe#Tag Fixup January 2013) )。
  • 「オプトアウト」リクエストを尊重します。つまり、誰かがあなたに連絡して、自分が編集したものへの自動編集を停止するように求めた場合、あなたはその要望に従う必要があり、将来それらのオブジェクトを変更しないようにソフトウェアまたは手順を変更する必要があります。


論争の解決

編集に異論がある人は常にいるし、それは時間をかけて協議を尽くしたとしても変わりません。そこで反論を受ける心づもりをしておき、どのユーザーの異議も真剣にかつ礼を尽くして扱いましょう。誰かが異議を唱えたとしても対象ユーザーがこの方針を守っている場合には、そのアカウントを即時にブロック対象にすることはありませんが、それでもなお、他者からご自分の行動、さらに/もしくは行動が引き起こす副反応に問題があると指摘された場合には、編集作業のやり方を変えるか停止するかしなければなりません。

この方針を守ったのに、編集が差し戻される場合もあるでしょう。編集は必ず承認されるとは保証できないからです。上記のような手当て (訳注:長い協議) を経ても未解決の問題は Data Working Group が調査し対処するものとし、当該のアカウントを即時ブロックするか、警告を発します (目安は編集活動の頻度。) 自動編集でこの方針を守らない場合、発見次第、速やかな差し戻しに処するべきです。この方針を守らない編集が、「正常な」編集の中に混在し弁別が困難な事例では、問題のある編集を差し戻したときに「正常な」編集が巻き込まれ、副次的被害を生む可能性があります。

関連項目