JA:森林

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One example for 地物 : 森林
説明
森林をどのように記述するかです。タグ付け方法がいくつかあります。
タグ

森林は樹木で覆われた自然ないし半自然の区域で、材木のような林業産品の生産に使われていることもあります。食料生産に使われる果樹園 landuse=orchard とは異なります。

森林をマッピングするために、 natural=woodlanduse=forest という異なるタグが使われています。これらの使い分けは OpenStreetMap のマッパーによって違っています。

人によって別々のやり方が主張されているため、状況は複雑になっています。

地域によって、natural=woodlanduse=forest でタグ付けされる領域に違いがあったりなかったりします。こうした違いは誰がその地域のマッピングをしたかにより、ある地域では以下の方法のいずれかが一貫して用いられているかもしれませんが、世界中で一貫したやり方はありません。

その結果、ほぼ全てのデータ利用者は natural=woodlanduse=forest を森林地に対する同義のタグとして扱っています。

どのタグを使うべきか?

森林のタグ付け方法の違いは、基本的に森林区域の管理や使用状況を記述する方法の違いによるものです(果樹園については例外で、一貫して landuse=orchard でタグ付けされます)。以下の方法が別々なグループによって利用されています。

方法1

  • natural=wood は樹木で覆われた区域を示すために使います。
  • landuse=forest は林業のために管理された土地の区域を示すために使います。

方法2

なおある土地が林業のために管理されているかどうかはその場所を訪れるだけでは不足で徹底した調査が必要であり、森林をタグ付けする大抵の人々はその管理状態の区別をするために時間を費やすことに関心を持ちません。

managed=* はほとんど使われていません(データベース中に6500件未満です[1]

方法3

  • landuse=forest は維持管理されている森林を示すために使います。この方法では、特にヨーロッパのような地域では、ほとんどの森林が維持管理されていると見なされます。
  • natural=wood は林業に利用されていない原始林や原生林に使います。

方法4

  • 樹木の存在を示すために wood=yes を使います。植生の種類を表すための wood=* は非推奨になりましたが、 wood=yes はまだ使用されています。しかし非常に珍しいです(データベース中に1000件未満です[2])。
  • natural=wood は管理されていない森林を示すために使います。これは wood=yes を暗黙に含みます。
  • landuse=forest は管理されている森林の領域を示すために使います。これはwood=yesを暗黙に含みます。

方法5

  • 森林があるところを示すために landcover=trees を使います。森林の用途や成因は含みません。

このタグは他の方法と組み合わせて使用できます。なお natural=woodlanduse=forest (それぞれデータベース中に500万件ほど)に比べると、このタグが使われることはまれ(10万件ほど[3])です。

方法6

  • natural=wood は木々で覆われたエリアに使用します。
  • landuse=forest は木々で覆われたエリアに使用します。

これらのタグの違いに意味を与えようとしません。通常、航空写真からのマッピングや特定の森林の詳細な調査を行わないカジュアルな調査中の場合に使用します。また上記の区別に関心がないまたは気付いていないマッパーが使用しています。

さらに用途や林業上の位置づけなどを示すタグを追加することができます。

この方法は標準タイルレイヤーを含む、ほぼすべてのデータ利用者が使用します。

議論

それぞれの方法の利点

  • 方法1
    • タグの使い方に一貫性がある - 木があることは「土地利用」ではない。
    • タグ付けする人が、管理された森林か原生林かを区別する必要がない。誰かが領域を調査したとしても、区別することは不可能に近い。
    • 林業用地で現在森林になっていない領域もタグ付けできる(landuse=forest + natural=scrub)。
    • この用地の中にある他の地物、例えばため池を natural=water としてタグ付けすることにも矛盾しない。
    • ロシアでは地域のOSMコミュニティにおける議論と投票の結果この方法が推奨されている。
  • 方法2
    • タグ付けする人が、管理された森林と原生林を区別する必要がない。
    • 管理されているか否かの情報は managed=* という別のタグに保持される。
  • 方法3
    • 既存の森林をボットがこの方法でタグ付けしなおしており、より多く使用されている。
  • 方法4
    • 方法1と比較して
    • 既存のタグのみを使用する。
    • 既存のタグ付けが大枠で意味を維持する。
    • 将来的に、鑑賞・レジャー利用、木材・パルプの生産、環境保全などといった森林の管理目的を指定できる可能性がある。
  • 方法5
    • シンプル。森林の用途や成因を識別する必要がない。
    • 森林の用途や成因が分かればタグ付けできる。
  • 方法6
    • タグ付けする人が、管理された森林と原生林を区別する必要がない。

それぞれの方法の欠点

  • 方法1
    • 方法2、3、4と競合する。
    • マッパーに非常に難しい見分けを要求するが、マッパーは区別できないか区別に興味を持たない。
    • landuse=forest は森林の領域というよく普及した解釈と競合する。この方法に転換するにはデータ利用者側の更新が必要になる。
  • 方法2
    • 方法1、3、4と競合する。
  • 方法3
    • マッパーに非常に難しい見分けを要求するが、マッパーは区別できないか区別に興味を持たない。
    • 方法1、2、4と競合する。
    • 方法6でマッピングされた森林は再調査が必要になる。
    • この方法でタグ付けされた landuse=forestnatural=woodと他の方法によるものを区別できない。
  • 方法4
    • 他の目的で使用中止された wood=* キーを使用する。
    • 方法1、2、3と競合する。
    • 方法6でマッピングされた森林は再調査が必要になる。
    • 森林の管理の有無の区別ができないまたは区別に関心がないマッパーがタグ付けした森林は、典型的なデータ利用者から無視される。そのためこの方式が使われ始めると考えにくい。
    • ほとんど使われていない。
  • 方法5
    • landcover=trees は一般的ではなく(taginfo oct 2019: 100000)、データ利用者や編集ソフトウェア(JOSM][1]iD[2]は共に明示的にlandcover=*への対応を拒否した)がほとんど対応していない。したがって最初にマッピングする者も、その地域を後から編集する者も、代わりに(あるいは加えて)他の方法を使うことになる。
  • 方法6
    • natural=woodlanduse=forest を区別しないので、これらのタグに異なる意味づけをしたい人に嫌われる。

このタグ付け方法の一般的な問題点

航空画像や衛星画像から森林をマッピングするとき、森林で林業が行われているかどうかを判断するのは非常に困難です。これは地上で調査を行ったとしても困難です。結果的に、多くの人は landuse=forestnatural=wood を自分の好きなように使用しています。

結果として landuse=forestnatural=wood の違いに依存するタグ付け方法には問題があります。ある地域で元のマッパーがどのような意図でタグ付けしたのかを推測することは困難です。自動的に推測することはほぼ不可能ですし、それをする既知のツールは存在しません。したがって他のマッパーやデータ利用者はこれらのデータを区別して扱うことはできません。

追加のタグ

  • name=* - 森林の名称
  • leaf_type=broadleaved/needleleaved/mixed - 葉の種類を表します。
  • leaf_cycle=deciduous/evergreen/mixed - 葉の季節変化を表します。
  • managed=yes/no - 森林が管理されているか否か
  • produce=* - その森林の生産物(たとえばproduce=woodproduce=timberproduce=cork)を表します。landuse=orchardに使われるcrop=*trees=*も参照してください。

植林地から自然林まで

マッパーがnatural=woodlanduse=forestよりも自然な森林に使われるべきだと合意した場合でも、どのような森林がそれぞれに該当するのかは結論がありません。

以下は、ほとんど手付かずの自然林から単一栽培の植林地に至るまでの様々な例を挙げたものです。

  • 汚染や気候変動のような全球的効果を除き、ヒトによる直接の変更を受けていない
  • 狩猟採集のような小規模な活動の影響のみ
  • 天然の環境を維持するため(外来種やそれに影響された樹種の除去など)の限定的な伐採
  • 公式には環境を保護するためとされている産業的な伐採(害虫の侵入を口実にした大規模な伐採)
  • 自然林の限定的な産業的伐採
  • 自然に近い状態の森林の産業的伐採だが、林業として確立しているもの
  • 現在は保護されているが数十年から数世紀以前のヒトによる活動の影響が大きい森林
  • 虫害により放棄されたかつての単一栽培の植林地に育ちつつある森林
  • かつての牧草地が林業目的の森林に転換しているもの
  • かつての牧草地が森林に転換し保護されるもの
  • 特定種の保護を目的に集中的な林業が行われている森林
  • 自然に近い状態になることを想定した複数樹種の植林地
  • 自然林に転換しつつある単一栽培の植林地
  • 単一栽培の植林地

これら全ては時間の経過に伴い変化し得ます。1つの森林が経時的に起きた次のような痕跡を見せていることもあります。自然林、木材生産を目的として管理された林業、野放しの伐採、木材生産と自然保護を目的とした管理された林業。

レンダリング

ある地域でどのタグ付け方式が使われているのかを知ることは不可能なので、現実的には natural=woodlanduse=forest のどちらのタグも「木々で覆われている領域」と解釈されます。

地図上では典型的には緑のエリアになります。leaf_type=* が設定された場合、針葉樹や落葉樹(あるいはその両方)のアイコンが表示されるかもしれません。

森林のレンダリング
タグ レンダリング コメント 写真
leaf_type=broadleaved Wood deciduous.png 広葉樹林 WaldAlfeld.jpg Aerial view of the Amazon Rainforest.jpg
leaf_type=needleleaved Wood coniferous.png 針葉樹林 Swiss National Park 131.JPG Pinus canariensis (Barlovento) 06 ies.jpg
leaf_type=mixed Wood mixed.png 混合林 Mixed forest-Poland spring.jpg 09272008 BrightonUT.JPG

Alt-colorsスタイルによるレンダリング

Wood ac.png

leaf_cycle と leaf_type により差が生じます。http://blog.imagico.de/differentiated-rendering-of-woodland-in-maps/ での議論を参照してください。

タグ付け間違いの可能性があるもの

このタグが使われている場所をご存知であれば、他のタグに置き換えられないか確認してください。
どのような結果になるか本当に理解していない限り、自動編集はできるだけ行わないでください!
このタグが使われている場所をご存知であれば、他のタグに置き換えられないか確認してください。
どのような結果になるか本当に理解していない限り、自動編集はできるだけ行わないでください!

関連情報

関連するOSMプロジェクト

環境や自然に関する全てのタグやプロジェクトについて Environmental OSM

脚注

  1. https://josm.openstreetmap.de/browser/josm/trunk/data/validator/ignoretags.cfg?rev=11949 - adding landcover=grass and landcover=trees to known popular tags that were decided to not be included in presets
  2. https://github.com/openstreetmap/iD/issues/4272 - due to duplicating far more popular tagging schemes