JA:Tag:highway=stop

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highway = stop
説明
車両が完全に停止しなければならない地点を示すために使用します。 Edit this description in the wiki page. Edit this description in the data item.
グループ: highways
適用できる要素
ノードに使用可能ウェイに使用不可能領域に使用不可能リレーションに使用不可能
よく併用されるタグ
関連項目
状態:事実上の標準

highway=stop タグは、停止標識、停止線の路面標示、またはその他の交通制御装置によって示される、車両が完全に停止しなければならない道路沿いの地点をマッピングするために使用されます。車両は交差点に他の交通がない場合でも、進行前に完全に停止する必要があります(highway=give_way とは対照的)。これは継続的な停止要件であり、信号の特定の段階でのみ停止が必要となるものではありません(highway=traffic_signals とは対照的)。

一般的な場面は2つあります:

  1. 一部の進入方向では停止しなくてよい場合(非優先道路の一時停止
  2. 全方向が停止する必要がある場合(全方向一時停止)。十字路では 4-way stops と呼ばれています。

マッピング方法

一時停止標識のマッピングにおいては、様々な観点や提案があり、現時点では様々な方法が混在しています。非優先道路の一時停止と全方向一時停止、優先交差点、高速道路の合流、信号のない交差点を区別することで、スマートフォンの安全アプリをサポートするのであれば、より一貫性のあるマッピングを心がけるべきです。

この記事において、「停止線」とは運転者や自転車利用者が通常停止することを求められる地点を指します。各国の法律によっては、路面に描かれた停止線がない場合、この地点は横断歩道の手前端、停止標識が設置された場所の延長線上、または交差点の手前端である場合があります。

【訳注:日本の道路交通法では、停止線がない場合は交差点の直前で停止することが定められています(道路交通法第43条)。】

非優先道路の一時停止のタグ付け

非優先道路の一時停止

停止が義務付けられている進入道路上の停止地点に、highway=stop を付与したノードを配置してください。物理的な標識の有無に関わらず、運転者は道を譲る(優先権を譲渡する)必要があるかもしれませんが、標識も記録したい場合は、traffic_sign=* タグを併用することができます。全方向一時停止が原則の国(米国・カナダなど)では、全方向一時停止と区別するために stop=minor を追加することもできます。

この非優先道路の highway=stop ノードは交差点ノード上にはありません。そのため、このノードは停止線のみを示していることがわかります。停止しない道路の進入方向には、競合地点の手前に highway=stop ノードは配置されません。すべての進入方向が停止するわけではないため、競合地点(道路が交差するノード)を highway=stop でタグ付けしないでください

進入道路上の停止線は単一の進行方向にのみ適用されるため、その方向は通常、優先交差点までの距離が短い方から推定できます。ただし、一部の停止標識は近接した交差点間の双方向道路に設置されているため、停止する進行方向を特定する必要があります。その場合は、highway=stop ノードを含むウェイのOSM上の順方向/逆方向に対して direction=forward または direction=backward を使用して対処できます。

現在、Potlatch 2 エディタでセグメントの順方向を反転すると、direction タグが正しく処理されません。まだ Potlatch 2 を使用している場合は、編集時に direction=* タグを含むすべてのリレーションを修正するよう注意してください。JOSM(リリース11223以降)は、方向依存ノードを持つウェイを反転する際に警告を表示し、反対の値を提案します。iD も現在これらの値を自動的に変更します。


方向

iDエディタでの停止方向

direction=* の正しいマッピング方法は以下の通りです:

まず知っておくべきことは、highway=stop を配置したいウェイの方向です。

図では、ウェイの方向は白い矢印で示されており、ウェイの方向は左上から右下です。図は右側通行の国を示しているため、車は白線で停止します。

  • 左側の停止は direction=forward でマッピングされます。ウェイに沿って進むと停止標識が見え、停止する必要があるためです。
  • 右側の停止は direction=backward でマッピングされます。ウェイに沿って進む場合、交通標識を見るために後ろを振り返る必要があり、停止する必要がないためです。

優先交差点ノードのタグ付け

主要道路の優先交差点(非優先道路に一時停止または道を譲ることを求める交差点)では、交通の競合が発生し得る交差点ノードに highway=priority をタグ付けして、優先ルールによって制御されている実際の競合地点を識別します。これにより、交通安全アプリや自動運転車に、脇道から出てくる車両がその主要道路の交差点ノードで危険を生じさせる可能性があることを知らせることができます。交差点に highway=priority タグを付けることで、(近くの一時停止または「譲れ」標識で制御されている実際の優先交差点を識別することにより)マップ上での方向に関する曖昧さを取り除くこともできます。

ウェイに対する優先道路のタグ付け

停止しない主要道路のウェイpriority_road=* を使用してさらに強調することができます。priority_road=designated または priority_road=yes_unposted のいずれかを使用します。[[Key:|]]=designated の値は、一部の優先道路(主要道路)を白い外周に黒枠が付いた黄色のダイヤモンド型の標識で表示する国々で使用されます。

【訳注:日本にはこの黄色いダイヤモンド型の「優先道路」標識は存在しません。日本では「優先道路」の概念は道路交通法で規定されていますが、専用の標識ではなく、中央線や車両通行帯の設置状況によって判断されます。】

全方向一時停止

全方向一時停止は、交差点ノードに highway=stop を使用して表示します。

これが全方向一時停止であることをさらに確認したい場合は、交差点の highway=stop ノードに stop=all を追加できます。ただし、非優先道路の一時停止交差点を適切にタグ付けすることでも同じ区別が達成でき、また競合地点を通過する運転者に脇道からの交通に注意するよう警告することもできます。

road_marking=stop_line は、どのノードを highway=stop としてタグ付けするかに関係なく、路面に描かれた停止線が物理的に位置する場所を示します。ただし、これは描かれた停止線がある場合のみ使用します。停止線の highway=stop ノードが交通標識でマークされていることを示したい場合は、各国の法律に応じて、物理的な標識、描かれた線、または私道などでの暗黙の停止を示すために traffic_sign=* タグを使用してください。

全方向一時停止

点滅式交差点制御信号は、(各停止線ではなく)交差点ノードに traffic_signals=blinker または traffic_signals=stop としてタグ付けされます。

例外

米国の多くの地方道路では、 は、交差点に接近する車両は左折または直進する場合は停止する必要があるが、右折する場合は停止してはいけないことを示します。[1] 通常、この標識は、ほとんどの交通が曲がることが予想される2車線道路間のT字路に設置されています。[2] これらの交差点をタグ付けするための実験的アプローチが複数あります:

  • type=stop リレーション:ユーザーが停止する道路から role from、交差点ノードを経由して role via、停止を要求する方向の道路へ role to。このアプローチは以前の提案を転用して強制停止をリレーションとしてマッピングしますが、回転制限との類推により role to メンバーを使用します。[3]
  • highway=stop except=right_turn を道路沿いの停止線のノードにタグ付け。[4]

以前のマッピング提案

なぜマッピングするのか?

安全性

米国では、警察発表によれば年間約700,000件の自動車事故が一時停止標識のある場所で発生しており、そのうち約1/3で負傷者が出ています。すべての停止地点を正しくマッピングできれば、カーナビや交通安全アプリが運転者に停止を警告できるようになります。

英国では1960年代に「halt(止まれ)」標識を廃止し、「Give Way」標識(アイルランド/米国では「Yield」、highway=give_way)に置き換えました。現在、一時停止標識は特別な許可が必要であり、特に危険な交差点でのみ使用されています。「Give Way」の採用により、事故の増加は起きませんでした。それ以来、実際のところ、英国の交通事故率は米国を下回っています。

【訳注:「Give Way」および「Yield」は、完全停止を義務付けずに他の交通に優先権を譲ることを求める標識です。日本にはこれに直接対応する標識は存在せず、優先関係は「止まれ」標識または道路交通法の規定(道路交通法第36条・第37条)により決定されます。】

全方向一時停止が原則の国では、運転者が通行中の車両が停止するだろうと誤解して、その前に飛び出してしまうために、非優先道路の一時停止地点で事故が発生しています。このため、全方向一時停止は非優先道路の一時停止と区別する必要があり、交通安全アプリが運転者に他の道路は「停止しない」ことを伝えられるようにする必要があります。

【訳注:「全方向一時停止」は主に北米で見られる制度で、交差点のすべての方向に一時停止標識があり、先着順で通行します。日本ではこの制度は採用されていません。】

フランスやベルギーなどヨーロッパ大陸の「右方優先」の国々でも、脇道から運転者が飛び出してくる問題を抱えています。これを緩和するため、一部の非優先道路には一時停止または「譲れ」の標示がされ、新しい黄色のダイヤモンド型標識 priority_road=designated が「優先道路」のラベルを示すために導入されました。したがって、カーナビや交通安全アプリは優先道路と、一時停止または道を譲ることが求められる非優先道路を区別しなければなりません。

【訳注:「右方優先(priorité à droite)」は、交差点で右側から来る車両に優先権があるルールです。日本では「左方優先」(道路交通法第36条第1項第1号)が採用されています。】

スマートフォンの交通安全アプリに対する停止地点マッピングの目標としては、以下のようなものが含まれます:脇道から進入してくる運転者が減速し損ねた場合に主要道路上の運転者に警告すること、一時停止線や「譲れ」線に近づいても減速しない非優先道路の運転者に警告すること、あるいは単に各優先譲渡地点に近づくにつれ微妙な(条件反射的な)音を鳴らすこと。防衛運転を心がける運転者はそのようなGPSアプリのサポートを歓迎するかもしれません。完全自動運転車もまた、各交差点の優先ルールを曖昧さなく表現することで恩恵を受けるかもしれません。

使いやすさ

人気のモバイルナビゲーションアプリケーションは、ルート沿いの停止標識を地図上に注釈表示し、ユーザーが主要交差点と副次交差点を区別するのに役立てています。一部のアプリケーションは、アメリカ英語の口語表現との一貫性のために、「3ブロック先で左折してください」のように、ブロック数として次の操作までの距離を測定します。これらの音声案内は、理想的には、制御された交差点と制御されていない交差点の違い、つまりユーザーが交差点で停止標識や信号機に遭遇するかどうかを考慮に入れます。


可能な誤タグ付け

このタグが使われている場所をご存知であれば、他のタグに置き換えられないか確認してください。
どのような結果になるか本当に理解していない限り、自動編集はできるだけ行わないでください!
このタグが使われている場所をご存知であれば、他のタグに置き換えられないか確認してください。
どのような結果になるか本当に理解していない限り、自動編集はできるだけ行わないでください!

関連項目

  • highway=give_way - 「譲れ(Yield)」標識やマーキングをマークするために使用。【訳注:日本にはこれに相当する標識は存在しません。日本では優先関係は「止まれ」標識または道路交通法の規定により決定されます。】
  • priority_road=* - 交差点で「譲れ」標識が警告する可能性のある優先道路をタグ付けするため