JA:History of OpenStreetMap

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Steve Coast が OpenStreetMap を設立した2004年、当初の目的はイギリスのマッピングにありました。イギリスでもどの国でも、政府主管で税金を投入したプロジェクトとしてOrdnance Surveyなどは膨大なデータセットを作成しているものの、それを広範にフリーに広めるには至っていません。OSM財団は2006年8月22日、フリーの地理空間データの発達と開発、配布、さらに誰でも利用したり共有ができる地理空間データの提供を促進することを趣旨として設立されました。

マッパーの皆さんは Java ベースのアプレット を使い、ボランティアで OSM データの編集に取り組み OSM ホームページもしくは「オフライン」の個別プログラムで自分の調べた結果や自分で取得したGPS の軌跡、パブリックドメインの衛星画像活用します。そのようなオフライン編集機能として JOSM があり、当時から定期的に更新を重ね、現在でももっとも使われている編集機能のひとつに数えられます。Yahoo は2006年12月、OpenStreetMap に対して同社の空中撮影画像を地図作成のバックドロップに使用することを許諾します。その半年後、新規のオンライン編集機能 Potlatchが OSM ホームページに公開され、編集を始めたばかりの人でも作業が楽になることを狙っています。

データのインポートならびにエクスポートは発展を続けています。2008年にプロジェクトが開発したツールによりOpenStreetMap 地図データを携帯型 GPS 端末用に使えるようになり、既存の所有権が設定された地図や陳腐化した地図を置き換えて行きました。

エディター機能の Potlatch 2 は2010年11月に大幅に刷新されて提供を開始、また Microsoft Bing の垂直空中撮影画像 vertical aerial imagery を使ったトレースが解禁されました。新しいオンライン版のエディターiD は「シンプルでわかりやすい」Simple and friendly” を基本理念とし、2013年5月にデビューしています。

設立当初

マップライムハウス開催(2005年7月) 。当時はエディタソンと呼ばず会場の街「ライムハウス」の名を冠した。
トムが開発した当時の編集用 Java アプレット(2005年9月時点、その後の同地点の地図と比較)
衛星画像に、ヨーロッパを対象とした OSM データを重ねた。(2006年4月前後)

2006年12月4日以前の記録。


現在の技術スタックの源流

編集機能 Potlatch の画面キャプチャ(2008年時点、 同地点のその後の地図と比較)

2009年3月17日以前の記録。


新 API 0.6 の展開、ユーザー数の爆発的な増加、ライセンス改変

登録ユーザー数の累計
月間の活動投稿者数
  • 2009年4月21日 – API version 0.6 への乗り換えという大改革、 changeset の使用を開始
  • 2009年7月10日–12日 – "State Of The Map 2009"(オランダ、アムステルダム)
  • 2010年11月 – 新しいエディタの Potlatch 2 公開初版の1周年記念、openstreetmap.org ホームページに実装、 この4ヵ月後に既定のエディタとなる。
  • 2013年1月6日 – 100万人目の登録ユーザー

利用者向けインターフェーの刷新と発展の継続

エディタの iD(2013年5月)
  • 2013年4月23日 – www.openstreetmap.org のノートページで匿名利用者によるコメント記入を解禁! openstreetmap.org のホームページに新規のエディター iD を実装、その3ヵ月後に既定のエディターに指定。
  • 2014年1月14日 – 2000万件目のchangeset
  • 2014年8月9日 – OpenStreetMap 10周年記念のお祝いを全世界で実施
  • 2017年8月18日–20日 – "State Of The Map 2017"(日本、会津若松)
  • 2017年10月20日 - DINAcon 2017 の電子化継続可能性部門賞を活動歴の長い投稿者に授与。
  • 2018年6月16日 - OpenStreetMap にmoderation キューを追加、調整役や管理者に直接、荒らし行為の通報が可能になる。
  • 2018年7月28日–30日 – "State of the Map 2018"(イタリア、ミラノ)
  • 2018年9月17日 - Data item初めて登録。システムによるすべてのタグの多層データベース化の準備完了。
  • 2018年11月8日 - 5百万人目の登録ユーザー。
  • 2019年9月21日–23日 – "State of the Map 2019"(ドイツ、ハイデルベルク)
  • 2020年7月2日 - Operations Working Group は Trac と Subversion を8月で廃止すると発表。どちらも OpenStreetMap 開発に長期間、活用された。
  • 2020年7月4日–5日 - 完全オンライン版の "State of the Map" カンファレンスを初開催。
  • 2021年 2月25日 – 1億件目の変更セット (英語版)

関連項目