JA:マイクロマッピング
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マイクロマッピングとは、OpenStreetMap(OSM)において、小さな要素を詳細にマッピングすることを指します。これには、建物の出入口や、その出入口へ続く歩道・階段といった小規模なオブジェクトのマッピングが含まれます。また、3D表示などで景観(通常はごく限られた都市エリア)の見た目を向上させることも目的のひとつです。そのため、建物や土地利用などの形状をより正確にするだけでなく、街灯・ベンチなどの都市設備、樹木・生け垣などの植栽といった非常に小さなオブジェクトを追加することも含まれます。
OSM の多くのマッピングは、こうした細部ではなく、道路などのより大きなスケールのオブジェクトを対象としています。 しかし、マイクロマッピングには、特に移動に制約のある人や視覚障害者向けの高度で詳細なルーティングを可能にするという利点があります。
利点と欠点
利点
- 2D routing ルーティングを可能にする。
- 屋内測位システム(
indoor positioning systems)に役立つ。(例:消防隊が操作する救助ロボットが、消火器・壁・火災報知器の位置を把握できるなど) - データベースに多くの詳細情報を追加できる。
- 適切に行えば、これまで空白だった地域のマッピングが容易になる。
欠点
- マッパーにとってデータ入力に時間がかかる。
- より正確な情報が必要になる。(市販のGPSでは不十分な場合がある。)
- 初心者にとってデータの編集が難しくなることがある。
- 提案で必須とされると、使用をためらわせる可能性がある。
(技術的な観点では)データ量が増えると処理能力の要求も高まりますが、2023年時点では、処理能力やストレージ容量はもはや懸念事項ではありません。
ムーアの法則やハードディスクの価格低下の傾向により、一般的には対応可能でした。また、単純な線形の読み書きパターンではなく、地理空間クエリを扱う場合には状況がより複雑になる可能性があります。- テーブル・椅子・樹木・消火栓などの個別位置情報は、マッパーが離れた後にすぐ変更されてしまうことがあり、古くなりやすい。(例:建物の所有者がテーブルを移動させるなど。)
マイクロマッピングと見なされる可能性のあるタグ一覧
amenity=benchamenity=parking_spaceamenity=parkingをエリアとして使用し、歩行者向けにaccess=*を付与したものamenity=waste_basketamenity=waste_disposalarea:highway=*(Street area も参照)barrier=kerbbarrier=wall,barrier=fence,barrier=bollardemergency=fire_hydrantentrance=*highway=street_lamplanduse=flowerbed,landuse=tree_pitlanduse=traffic_islandleisure=outdoor_seatingleisure=picnic_tableman_made=manholenatural=tree,natural=shrubplayground=*(個別の遊具)public_transport=platformエリアとしてのプラットフォーム、必要に応じてpublic_transport=platform_edgerailway=platformエリアとしての鉄道プラットフォーム、必要に応じてrailway=platform_edge
プロジェクト
Straßenraumkarte Neukölln
Straßenraumkarte Neukölln は、ベルリン・ノイケルン地区のデータをもとに、都市環境や道路レーン(特に自転車・歩行者向けインフラ)を可視化するためのレンダリング実証プロジェクトです。これは、Berlin OSM Verkehrswende UserGroup(OSM “traffic evolution” ユーザーグループ)の一部として行われています。
Map Machine
Map Machine は、可能な限り多くの OSM タグや細部をレンダリングしようとする実験的プロジェクトです。このプロジェクトは以下の要素で構成されています。
関連項目
- JA:3D
- JA:屋内マッピング
- JA:Every Door - 現地でのマイクロマッピング調査に便利なモバイルアプリ
- Micro Mapping Party - ごく短時間または小規模で行われるマッピングパーティー
- JA:障碍者
- Harry Wood's SOTM 2011 talk - 後半のスライドで、草の一本一本までマッピングする傾向の問題について触れている