JA:グッドプラクティス

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OpenStreetMap はボランティアによって行われるフリーなプロジェクトです。誰でも自分の好きなものを入力することができます。そして、マッピングは参加者が同じ行動規範に同意したときにもっともうまく機能します。以下の「グッドプラクティス」は、追加の努力をすることなく地図データをの品質と価値を向上させることができるガイドラインです。誰かが従うように強制されたり、 OSM もマッパーの誰かに強制したりすることはありません。このガイドラインが適用できない場合や、矛盾する場合もあるかもしれません。

誤りは修正する

誤りと思われるタグ付き要素を見つけたら修正してください。これはウィキの一種なので、修正はいつでも戻せますので、堂々と行ってください。

地上に存在するものをマッピングする

例えば場所の名前などに矛盾する情報がある場合があります。ある物が古い地図ではそう呼ばれていたものが、現在の地図では別な名前で呼ばれ、標識の名前はまた別になっていることがあります。私たちの地図を(経路案内用に)利用している人は、他の地図にどのような名前が書かれているかには関心がなく、地図の中で現地の標識にある名前を見つけなければなりません(逆も同様)。 John-F.-Kennwdy Square のような明確な綴り間違いだけは例外です。人々は直観的に正しい綴りを探して訂正すると考えられるからです。

検証可能性

主な記事:JA:検証可能性

OSM データは合理的に可能な範囲で、検証可能であるべきです。この原則はタグやデータ表現の他の面に適用され、本質的に他のマッパーが同じ場所に来て、同じデータを収集(あなたが入力したデータを「検証」)できるようにすることを意味しています。

過去の出来事やオブジェクトをマッピングしない

これは、検証可能性を満たすために必要なものです。過去の出来事をマッピングしないでください。また、現存しないオブジェクトをマッピングしないでください。検証できないためです。過去の出来事のマッピングについては、ここで議論されました。遺物が遺されている場合は(検証可能なので)、遺物としてマッピングします(例えば historic=ruins を使います)。鉄道の廃線や線路跡については、痕跡等が残っている場合はマッピングしても良いとの合意があるようです(例えば railway=abandoned を使います)。廃線および線路跡については、こちらで議論されました。もう存在しないオブジェクトは、 OpenHistoricalMap でマッピングできます(JA:Open Historical Map を参照)。

一時的なイベントや地物をマッピングしない

地図データはたくさんダウンロードされ、数か月にわたって様々な機器上でオフラインで使われます。オフラインデータを有用にするため、マッピングしてから少なくとも数週間は変わらないようにするべきです。定期的に行われるイベント(毎週開催される市場など)は別な時間のタグを使用してマッピングできます。 このルールには小さな植物の個体や簡単にあるいは定期的に動かされる位置が不定の対象物などはマッピングしない、という意味もあります。

現実のもので確認できないローカルルールはマッピングしない

交通ローカルルールなどは、交通標識や路面標示などで現地確認できるものだけをマッピングしてください。何らかの方法で確認できないルールは、広く検証可能とはいえないのでマッピングしません。

レンダラーのためのマッピングをしない

主な記事:JA:レンダラーのためのタグ付け

物事は地上にあるがままに描いて下さい。レンダラーや、経路案内や、その他のデータを利用するアプリケーションが正しいデータでは問題を起こすというだけの理由で、正しくないデータを入力しないでください。レンダラーは絶え間なく改善が続けられていますので、より美しく見せるためにデータを曲げたりせず、辛抱強く待ってください。

変更セットに適切なコメントをつける

主な記事:JA:変更セットの良いコメント

変更セットには、編集内容を簡潔かつ適正に記述した、適切なコメントをつけてください。仲間のマッパーに対する礼儀となり、誤解を避け、間違いを早急に正せるようになります。あなたの編集はより価値あるものになります。また、将来自分の編集を見直すときにも役に立つかもしれません。

name タグを説明に使わない

「農道」と名付けられたたくさんの農道(ドイツ)
主な記事:JA:名称

name タグは対象の名称を記入するために使います。対象の説明や分類を記入するタグではありません。そういった目的には他の適切なタグを使ってください。例えば、森を抜ける林道(track)に対して、 "name=track" とタグ付けしてはいけません。 highway=track とタグ付けします。林道に道路名がある場合に name タグを付けます。道路名がない場合は name タグは付けません。

地図エディタのプリセットを使うと適切なタグが見つかります。 iD ではオブジェクト追加後にキーボード入力します。 JOSM では F3 キーで検索可能です。欲しいタグが見つからなかったら、この wiki や Taginfo で検索してみましょう。または、コミュニティで聞いてみてもよいでしょう。どうしても良いタグが見つからなかったら、 note=*description=* に説明文を記入しましょう。

履歴を残す

現実世界の事物が変化したら、大胆に、現状をマップに反映してください。ただし、 OSM は要素の履歴を保存することを念頭に置いてください。状態が変わっても、要素を再利用することで、履歴を維持することができます。こちらに履歴の例があります。カフェが閉店しても、ノードをただ削除してはいけません。 cafe タグは削除しますが、その他のタグ(住所など)は残しておきます。

ビルや土地利用の形状を書き直す場合、元データを削除していちから書き直したいと思うかもしれませんが、履歴は残すためにも既存のオブジェクトを編集した方がいいでしょう。 JOSM では utilsplugin2 プラグインに「形状を置き換え」というツールがあります。このツールを使うと、オブジェクトの形状を新規に描いた後、既存オブジェクトにマージすることができます。

単独ノードとして表されたオブジェクトを建物やキャンパスなどのエリアにしたい場合、タグを除去したあとの元のノードをアウトラインのどこか (建物の角のノードやキャンパスの入り口として) に残すのがグッドプラクティスです。そうすることで、「古い」ノードに付与された情報を残しつつ、履歴をたどることもできるようになります。例 (ノードとして作成された学校をキャンパスを表すエリアにする場合) :

  • 学校のノードを航空写真の角に移動します
  • そのノードをひとつの角として含むような多角形でキャンパスの輪郭を描きます
  • 元のノードについていたタグを、コピーしてから除去します
  • コピーしたタグをキャンパスの輪郭にペーストし、古いオブジェクトの source タグを除去します
  • アップロードするとき、(キャンパスのオブジェクトではなく) 変更セットのソース欄に情報源を記入します

地物ひとつに、 OSM オブジェクトはひとつ

主な記事:JA:地物ひとつにOSM要素はひとつ

地図上にアイコンを表示させるためだけに、タグ付けされたエリアの中に同じタグのノードを置かないでください。レンダラーはエリアでも同様のアイコンを表示するでしょう。駐車場やサッカーグラウンドなどをデータベース上で重複させる必要性はありません。

直線のウェイはまっすぐに

主な記事:JA:編集の標準と慣例

完全に直線の道路があるならば、そのように描いてください。2つのノード間のひとつの線で、間に余分なノード無しに、引いてください。たいていの道路ではあなたのGPSトラックがこの(GPSデータの正確さ)を反映していないように見えても、実際は完全に直線である場合があります。

しかしながら、実際の運転が制限され、通常はまっすぐな通りに沿ってジグザグに通行することを強いられる場合があります。駐車エリアや障害物によって交互通行となったり、周期的に通行方向が切り替わる中央レーンがあったり、対向車線との間の中央分離線に従い、レーン数が変わる各セクションに対する順/逆方向それぞれにおいて関連するレーン数を追加したりします(都市によっては、住宅街の道路は共有された単一のレーン上での運転のための通行方向が切り替わるセクションや、駐車エリアや障害物の直前の待機レーンを持つ、ある方向の優先度すらも含む場合があります)。結局、通りはその路面(駐車エリア、バス/タクシー用レーン、サイクリングレーン、障害物と歩道等を含む)も含めれば依然としてまっすぐです。

JOSM, iD, Potlatch はいずれも、交差点のある通りを直線にするツールがあります。これは我々のデータを洗練し、マップの見栄えをよくしてくれます。そうとは言っても、ある道路の複数のGPSトレースがすべて曲がって表示されるのであれば、またはそのような形が航空写真に見られるのであれば、 OSM でその形を表現してください。

適切なノード数でカーブをマッピングする

カーブや他の地物を記録するのに、適切な数のノードを使うように気をつけてください。道路のカーブをマッピングするのにいくつのノードを使うべき、といった厳しい、すばやいルールはありません - 自分の判断で使用してください - しかし、後に続くウェイの部分の角度が大きくなりすぎないように(例えば、90度に近づいてはいけません)十分にあるべきです。これは急角度のコーナーでは - それより浅いコーナーよりも、道路にスムーズなカーブをマップするために、ノードはより接近する必要があります。

GPS 軌跡を平均化する

主な記事:Accuracy of GPS data

単一の GPS トラック内のポイントの正確さは、おそらく数メートルの誤差を含みます。これは、トラック取得時の衛星の位置、木陰、近くの建物、道路中央からの GPS の相対位置等々、多数の要因によるものです。もし多くのトレースが同じ道路から取得された場合には、任意のひとつのトレースにある誤りの影響は、これらのトレースの平均位置に関するインパクトがはるかに小さくてすみます。

たとえ既にデータベースにある道路がカバーされていても、すべてのトレースをサーバにアップロードすれば役に立ちます。こうすることで、他の人があなたのトレースを使ってエラーを平均化するために使用することができ、結果的に位置誤りを少なくすることにつながるでしょう。同じウェイについて多数のトレースを持っているのであれば、1本の「平均的」なトレースを作るために「average tracks」スクリプトを使うこともできます。

航空写真をトレースする前に座標ズレを補正する

主な記事:JA:画像の利用

どんな航空写真も、地上にあるオブジェクトの実際の場所とはズレがあります。ズレは十分無視できるくらい小さい場合もありますが、GPSの誤差より大きい(10m以上)ズレである場合が多いです。またズレの大きさは場所によって変わります。既存のOSMデータを移動する場合や新規追加する場合、必ずズレの大きさをチェックするようにしてください。

ズレの大きさを確認するには、例えば次のような方法があります。

  • GPSトラックデータや高精度POIデータと比較する。
  • 既存のOSMデータと相対位置を確認する。
  • Strava heatmaps

iD、JOSM および Potlatch にはどちらも航空写真のズレを補正するツールがあります。

古くなった航空写真をトレースしない

主な記事:JA:安楽椅子マッピング

航空写真が利用できる場合であっても、それが最新であるとは限りません。既存のOSMデータを修正・削除する前に、今見ている画像よりも本当に古いのか(履歴で)確認するようにしましょう。自分で確認に行けるエリアのマッピングにとどめておくのがベストです。

推測したことは FIXME に記入する

オブジェクトをマッピングしないよりは、推測込みでもマッピングしたほうが良いこともあります。ただし、推測に基づくものであることを fixme=* に記入してください。それにより他の人が確認する助けになります。

意味を理解できないタグを削除しない

あなたにとって何の意味も無いタグの付いた要素に出会うことがあるでしょう。だからといってあなたがそれを削除すべきだ、ということを直ちに意味するわけではありません。それはある目的を持って追加されたものであるかもしれません。それががらくたかもしれないと思ったら、作者に連絡してみてください。

自分のカスタムタグを文書化する

主な記事:JA:新しい地物

地物の一覧にない独自のタグを使うときは、このウィキに文書化して、他のマッパーが理解する(そして場合によっては採用する)機会を提供してください。

セミコロンで複数の値を入れるのはほどほどに

セミコロンを使うと、あるキーに複数の値を入力することができます。ある種のマイナーなタグでは複数の値を入れるのが便利な場合もあります。ですが、重要なトップレベルのタグではセミコロンで複数の値を設定することは避けましょう。タグシステムのシンプルさを損ねてしまうおそれがあるので、セミコロンの過剰使用は止めましょう。

関連項目