JA:公共交通機関

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説明
鉄道、バス、路面電車、など。
タグ

現在の public_transport=* (または大規模交通 (mass transit))に関するタグづけの概要です。

はじめに

なぜOpenStreetMapで公共交通機関をマッピングするのか?

街路地図の主な目的は一般に、歩いているときや、公共の道路で私有の車両を使うときに、経路案内に役立てることです。公共交通機関は一般により速く、より環境に優しく、時にはより便利なもう一つの移動方法を提供します。

車両の運転や徒歩の場合、道路や歩道に関する地図の記述はやや単純であっても、移動経路や運行スケジュールを決定するには十分に事足ります。しかし公共交通機関では事情が異なり、インフラ設備(例えば鉄道の線路)と、その経路上でどのようなサービスが運行されているか(例えばバス路線、急行と各駅停車、など)を定義する必要があります。

OpenStreetMap は完全な時刻表を記載する場所に当たらないかもしれませんが、公共交通インフラやサービスに関する情報を地図に記述することで、基本的な経路情報サービスを提供することは可能です。他の地図サービスでこの情報を持ち合わせるものは非常に少数です(この分野では Google Transit が同様の機能拡張を有しています)。

OSM における公共交通の議論は talk-transit メーリングリスト で行われています。

様々なタグ付けスキーマ

時が経つに連れ、タグ付けのスキーマはいくつか開発され、利用されていました/います。

  • 旧公共交通スキーマ(Original Public Transport Schema)はよく公共交通バージョン1(Public Transport Version 1) (PTv1)と呼ばれますが、これは今でも(2019年中旬現在)広く使用されており、ほとんどのタグは新しいものより一般的です。一部のマッパーは、これらのタグの使用を推奨していませんが、廃止されたものはありません。
  • Oxomoaスキーマ(Oxomoa Schema)は公共交通バージョン2(Public Transport Version 2)との類似点を多くもつスキーマですが、現在は使用されていません。2010年頃に作成されそれ以来更新されていないルート・リレーションで見ることがあるかもしれません。これはUser:Oxomoa/Public transport schemaで文書化されています。新しいリレーションには使用しないで下さい。
  • 新公共交通スキーマ(New Public Transport Schema)は2014年以来公共交通バージョン2(Public Transport Version 2) (PTv2)と呼ばれています。これは2011年に承認されました。この提案の原文はProposed features/Public Transportにあります。この提案では既存のタグを廃止していません。

公共交通の種別

公共交通機関には様々な業態や種類があります。それぞれの交通方法はどのようなテクノロジーや交通インフラを利用するかによって、種類に区分がつけられています。例えば鉄道とは鋼鉄製の軌道の上を電車が走行する形態ですし、バスは主に道路交通網を利用する形態、航空機は空を……といった具合です。

中には、区別が非常に難しい交通種別もあります。例えば トラム は 'ライトレール'(通常より軽量の車両を使用する鉄道サービス。軽量軌道)の一種で、一般道に敷設された鋼鉄の軌道の上を走行します(時には専用の道路が用意されることもあります)。信号制御や交差点での優先順位で違いがある場合もあります(信号でトラムが優先される都市もあります)。

公共交通の路線がその種別によって変わり得る場合もあります。下の写真はウィーン(オーストリア)からバーデン(ウィーン近郊、オーストリア)に行くBadner Bahnを示しており、"Lokalbahn" (直訳すると「ローカル鉄道」)という名前でも知られています。

より差異が微妙な区分も存在します。バス長距離バス(coach)を例にすると、この2つの交通種別はどちらも一般道を車両で走行しますが、長距離バスのほうが車両が大きく快適で、また長距離を移動する傾向にあります。(停車地点も少ない傾向があります)

しかしながら、こうした微妙な差異をきちんと区分したいという要望もありますし、究極的にいって、最も使いやすい地図とは利用者の希望が反映されている地図のことでしょう。そのため、あるサービスがどの種類の公共交通サービスに当てはまるかは、利用者にとってその公共交通サービスがどのようにとらえられているかが最も大切な事柄になります。

バス

主な記事:JA:バス

バス、長距離バス、観光バス、トロリーバスなどは、全て道路の上を走行します。(トラムに関しては、後述のトラムの項で説明します)

シンプルなバス停は、長い間単純にhighway=bus_stop でタグ付けされてきました。あるものは道路脇のバスを待つところにノードとしてマッピングされ、またあるものは車両が停車する道路上にノードとしてマッピングされてきました。

public_transport=*は2つの値を持ち、1つは乗車位置に、1つは道路(highway=*)上のバスの停車位置に使用されます。 以下は道路の方向ごとにマッピングされています:

実物のプラットホームが無く、乗客向けのシンプルな標識があるだけの場合 … 待ち合わせている乗客向けに実物の、専用のプラットホームがある場合(通常はカッセルカーブ(Kassel kerb)や点字ブロックなど様々な舗装がある) …
バス停の標識がある位置にノードノードを追加。次のタグを付けます: 物理的なプラットフォームがある場合は閉じられていないウェイウェイまたはエリアエリアとしてマッピング。

次のタグを付けます:

さらにhighway=bus_stopでタグ付けしたノードも追加します。

停止位置のノードを追加するには、バスが停車する位置の道路上にノードノードを置きます。通常停止位置はバス停でわかるので、不要です。

ノードには以下のタグを付けます:

停止位置のノードを追加するには、バスが停車する位置の道路上にノードノードを置きます。通常停止位置はバス停でわかるので、不要です。

ノードには以下のタグを付けます:


プラットホームと停車位置の両方をタグ付けする必要はありません。どちらかひとつで充分です。国によって両方マッピングするマッパーがいるところ(例:ドイツ)とプラットホームだけマッピングするところ(例:ベルギー、イギリス)があります。ルートリレーションにはプラットフォームのノードのみを追加します。

バス停は複数の地物で構成されることがあるため、それらの要素を type=public_transport および public_transport=stop_area でタグ付けしたリレーションにまとめる人もいます。

トロリーバスで使用される架線は、道路に対して trolley_wire=yes タグを付与することでマッピングを行います。ガイドウェイバスの区間には highway=bus_guideway タグを使用するべきです。

個々の路線(例えば "No. 38")はふつう、2つの方向の異なる route リレーションを作成し、 route master リレーションでまとめます。

鉄道

主な記事:JA:鉄道

鉄道サービス(本線、地下鉄、ライトレール、路面電車など)はすべて、鋼鉄製の路線を利用します。鉄道インフラは主に railway=* を使うことで定義されています。

鉄道の停車場は(トラム及びトラム類似のライトレールを除き)railway=stationまたはrailway=haltを付けたノード(エリアを使う人もいます)でマッピングされます。このタグは駅/停留場ごとにひとつだけ使用します。

停車位置とプラットホームのマッピングはバスと同様に行われます:

地下鉄駅への出入口は railway=subway_entrance で表現する事ができます。地下鉄の駅はrailway=stationstation=subwayでタグ付けします。station=subwayのタグが地下鉄の駅であることを示します。

これらのタグのより詳細な用途の説明はウィキページのJA:Tag:railway=stationJA:Tag:railway=haltJA:Tag:public_transport=stop_positionそしてJA:Tag:public_transport=platformを参照。

路面電車

主な記事:JA:路面電車

路面電車とはライトレールの一種であり、その経路の一部を一般道と共有しています。

路面電車にはrailway=tramタグを使用します。道路(highway=*)として使われているウェイを路面電車で使うのは避けてください。そうしないと、追加されたタグが道路用のプロパティなのか路面電車用のプロパティなのかが不明瞭になります。例えば、maxspeed=30はおそらく道路の速度制限が30 kph であることを意味していますが、もしそのウェイがhighway=*railway=tramの両方でタグ付けされていたら、路面電車の速度制限が30 kphであることを意味するようにも読み取れてしまいます。

路面電車のマッピングについての詳細はTag:railway=tramを参照。

railway=station/haltは路面電車の停車場には使われておらず、代わりにrailway=tram_stopを使います。その他のタグの使い方は鉄道に似ています:

  • 停車位置: public_transport=stop_position + tram=yes + name=* (nameは路面電車の電停名)
  • プラットホーム: public_transport=platform + railway=platform プラットホームが単に標識だけで、路面電車が物理的なプラットホームの無い道路上に停車する場合は、「プラットホーム」のマッピングには単一のノードを使います。

航空機

主な記事:JA:航空

航空機の飛行ルートはOSMのデータベースには含まれていません。しかし、航空輸送は空港ターミナル、誘導路、滑走路、接続する交通サービスなど、数多くの地上の物理的なインフラを使用しますし、これらすべての地物は OSM に追加できます。

フェリー

主な記事:JA:フェリー

フェリーの経路は route=ferry でタグ付けされたウェイを使って定義することができます。海上や湖沼、河川など、水上を航行する経路に対しては route=ferry を適用します。 waterway=river を使用している河川には、 route=ferry をこのウェイに追加してください。もしフェリーサービスが河川の途中で終了している場合は、フェリーが終端している位置で河川を2つのウェイに分割してください。1本のウェイで作られている河川を渡るフェリーについては、タグ付け方法は未確定です。道路の横断歩道と同様に、河川上のノードに route=ferry を追加するのが適切かもしれません。

人々や車両がフェリーサービスを利用できる地点には amenity=ferry_terminal を使用してください。 ( public_transport=platformpublic_transport=station のタグはフェリーでは一般的には利用されていません。)

フェリー航路の完全な形はroute=ferryを使ってroute リレーションで記述できます。

索道

主な記事:JA:索道

ロープウェイ、牽引リフト、チェアリフトは aerialway=* で表現できます。これらは公共交通機関として使用されることもあれば、ウインタースポーツやテーマパーク内の顧客が利用できるプライベートサービスの場合もあります。

索道の駅はよく aerialway=station でタグづけします。public_transport=stationpublic_transport=stop_position は一般的には使用しません。

※日本語でいう「ケーブルカー」は、 aerialway=cable_car ではなく railway=funicular に当たります。

運行経路

主な記事:JA:Relation:route

車両が動作するインフラストラクチャと交通機関の乗降場所をモデル化することに加えて、公共交通サービス自体をモデル化することも有益です。 特に、これによって公共交通機関の経路探索サービスを提供できるようになります。

経路はリレーションリレーションによって表されます。リレーションでは、特定の番号や名称がつけられ、公共移動サービスとして認知されているインフラにおいて、車両が通行する物理的な道程が記述されます。リレーションには以下のものが含まれます

  • まず最初に順番に並んだ全ての駅の一覧: stop_position 1, platform 1, stop_position 2, platform 2, … 停車位置(Stop position)はロールstopを持ち、プラットホームはロールplatformを持ちます。マッピングされている場合にはstops/platformの追加は必要です。しかし、リレーションに追加しようとしてもそれがまだ描かれていない場合には必ずしも必要ではありません。ベルギーのように、地域によってはルートリレーションに1つの停車場につき1つのオブジェクトだけを追加するよう決めている場合があります。
  • stopとplatformを並べた後に、始発駅から終着駅までの運行経路の順にウェイを並べます。経路のそれぞれの方向はそれ自身のリレーションを持たなければならず、分岐は認められていません。始発駅から終着駅までに複数の異なる経路がある場合には、それぞれのバリエーションはそれ自身のリレーションを持たなければなりません。
  • バスのように自由乗降区間がある場合はhail_and_rideのロールを使用します。
キー コメント 推奨/必須
type route これは経路(route)リレーションです。 必須
route train / subway / monorail / tram / bus / trolleybus / aerialway / ferry 公共交通の乗り物の種別 必須
from 駅の名前 始発駅の名前 推奨
to 駅の名前 終着駅の名前 推奨
via 駅の名前 方向ごとに異なるバリエーションがある場合の中間の駅。2つの経路間で異なる駅を追加。 方向ごとに複数のバリエーションが存在する場合は推奨
name <type of transport> <reference number>: <from> => <to> 経路の人間に分かる説明。<reference number>はref=*の値。例えばバスルートなら: Bus 201: Uitikon Waldegg, Bahnhof => Uitikon, Wängi、鉄道ルートなら: RE 7: Dessau Hbf => Wünstorf-Waldstadt。実際には路線に番号が無い場合には、バスには"バス"、鉄道にはその種別(例えばIC, TGV or RE)と発着(例えばRE Würzburg Hbf => Stuttgart Hbf) 推奨
official_name 正式名称 公式の路線図に路線の名称がある場合はその名前 推奨(存在する場合)
ref 系統番号 路線に系統番号がついている場合はその番号。例:"RE 7" oder "S 5"。 推奨
ref:<abbreviation> 系統番号 複数の会社が運行しそれぞれref=*が異なる場合に使用。 例: ref:VRN=R 85 推奨
operator テキスト 路線の運営組織の名前。略称を使うべきかどうかについては未だコンセンサスは無い。セミコロン区切りで複数表記可能。 推奨
network テキスト その経路が属するネットワークの名前。略称を使うべきかどうかについては未だコンセンサスは無い。セミコロン区切りで複数表記可能。 推奨
interval=* Text 運行間隔。 HH:MM:SS, H:MM:SS, HH:MM, H:MM, MM, Mのいずれかのフォーマットで記述。例: interval=00:06:30 は 6.5 分間隔で運行します。 推奨
duration=* Text 始発駅から終着駅までの所要時間。 HH:MM:SS, H:MM:SS, HH:MM, H:MM, MM, Mのいずれかのフォーマットで記述。例: duration=00:31 は所要時間が 31 分であることを示します。 推奨
colour テキスト 路線シンボルの色(英語のHTMLカラー名または16進数のweb カラー形式(例:#ff00ff) 推奨
service テキスト 鉄道のみ: 鉄道サービスの種別。国境を越える鉄道の種別を利用者が参照番号を解析しなくて済むように、簡単に区別できるようにします。
  • tourism (観光客向けの鉄道、しばしば歴史的な乗り物),
  • night (寝台車付きの夜行列車),
  • car_shuttle (トンネルを通る自動車シャトル鉄道),
  • car (ダブルデッキで自動車を運べる長距離列車),
  • commuter (都心部の大量輸送サービス、短い運行間隔。例:S-train),
  • regional (地方鉄道),
  • long_distance (長距離鉄道。例: InterCity, EuroCity, InterRegio)
  • high_speed (高速鉄道。例: ICE, TGV)
鉄道向けに推奨
public_transport:version 1 または 2 使用されているタグ付けスキーマのバージョン。これがあるとデータ利用者がデータを解析しやすくなります。 経路がPTv2スキームに従っている場合は推奨

同じサービスに所属している全ての経路は、type=route_master が付与されたマスターリレーションへ所属させることができます。マスターリレーションには、個々の経路のリレーション、方向、バリエーション等の全てに有効なキー情報が含まれます。

ルートマスターリレーション

2つ方向があるルートはPTv2では少なくとも2つのリレーションに分割されるので、マッパーはルートマスターリレーションに追加することが推奨されます。これにより2つのルートが関連づけられます。ルートマスターリレーションはそのルート・リレーションの全てで一般的なタグだけを持っています。メンバーはリレーションのみを含み、ノードやウェイは含みません。

ルートマスターリレーションはネットワークの中の異なる路線の組み合わせには使いません。1つの路線の行き先違いにのみ使用します。循環系統などで行き先が1つだけの路線にはルートマスターリレーションは不要です。

キー コメント 推奨/必須
type route_master これはルートマスターのリレーションです。 必須
route_master train / subway / monorail / tram / bus / trolleybus / aerialway / ferry 公共交通の乗り物の種別 必須
name <type of transport> <ref> ルートの人間に分かりやすい説明。 <ref>はref=*の値です。例:Bus 201, Train RL, Ferry 31 推奨
ref 系統番号 路線を表す番号。例:"RE 7"、 "S 5"。 推奨
ref:<abbreviation> 系統番号 複数の会社が運行しそれぞれref=*が異なる場合に使用。 例: ref:VRN=R 85 推奨
operator テキスト 運営組織の名前。略称を使うべきかどうかについては未だコンセンサスは無い。セミコロン区切りで複数表記可能。 推奨
network テキスト その経路が属するネットワークの名前。略称を使うべきかどうかについては未だコンセンサスは無い。セミコロン区切りで複数表記可能。 推奨
colour テキスト 路線シンボルの色(英語のHTMLカラー名または16進数のweb カラー形式(例:#ff00ff) 推奨
service テキスト 鉄道のみ: 鉄道サービスの種別。国境を越える鉄道の種別を利用者が参照番号を解析しなくて済むように、簡単に区別できるようにします。
  • tourism (観光客向けの鉄道、しばしば歴史的な乗り物),
  • night (寝台車付きの夜行列車),
  • car_shuttle (トンネルを通る自動車シャトル鉄道),
  • car (ダブルデッキで自動車を運べる長距離列車),
  • commuter (都心部の大量輸送サービス、短い運行間隔。例:S-train),
  • regional (地方鉄道),
  • long_distance (長距離鉄道。例: InterCity, EuroCity, InterRegio)
  • high_speed (高速鉄道。例: ICE, TGV)
鉄道向けに推奨
public_transport:version 2 使用されているタグ付けスキーマのバージョン。これがあるとデータ利用者がデータを解析しやすくなります。 経路がPTv2スキームに従っている場合は推奨

このリレーションのメンバーは以下の通り:

ロール 参照先 コメント 推奨/必須
<empty> 全ての経路バリエーション/方向リレーション 必須

タグ付け

主な記事:Proposed features/Public Transport

ツールボックス

公共交通に関してはとても多くのツールが集められています。 Public transport/Toolsを参照。

地図

公共交通に特化した地図も提供されています。


メーリングリスト

talk-transit メーリングリストが、公共交通機関に関するものを議論するためのものとして作成されました。

フランス語話者のメーリング リストも利用可能です。

国ごとの公共交通機関

国別の公共交通:

インポート

参照: Import/Catalogue

交通データインポートの一覧です。別の場所ではどのように行われているか参照することから始めるのに良い場所ですが、Import/GuidelinesAutomated Edits code of conductには必ず従ってください。

プロジェクト 場所 要約
Import/VTA Transportation California, USA stops
NaPTAN UK stops
Switzerland/DIDOK Switzerland stations
VRS/Haltestellenimport(de) Cologne, Germany stops
Tenerife Bus Transport Import Tenerife, Canary Islands stops & routes
(undocumented: see [1]) Ottawa, Canada stops

GTFS標準

GTFS標準に従っているデータはGO-Syncを使ってインポートできます。有用でパワフルな機能を持っているようですが、まだ(ゆっくりと)開発中です。

関連項目

追加情報