JA:空路

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Logo. 地物 : 空路
One example for 地物 : 空路
説明
飛行場、滑走路、ヘリパッド、ターミナルビルなど航空に関する地上のインフラを記述します。
グループ

空路

タグ

このページは OpenStreetMap で空港や空港関係のマッピングについての概要を紹介します。タグの詳細な一覧は、 aeroway=* を参照してください。

航空に関する活動の多くは空港に集約されており、これらの施設は aeroway=* でタグ付けされます。よく知られている例は複数の滑走路と大きな商業エリア、多数の空路以外の公共交通機関への接続を持つ巨大な空港ですが、これらのタグは個人の小さな草地にも適用されます。

マッピング方法

OSMにおける多くの地物と同様に、 aeroway=aerodromename=* のタグを付けただけのノードから始めて、時間をかけてさらに詳細を追加することができます。 最も一般的な要素は 空港滑走路誘導路駐機場ターミナルビル駐機場です。これらはsiteリレーションでまとめられることがあります。他のタグは以下のとおりです。

exclamation mark

Disclaimer of liability: While great care is often taken adding information to OpenStreetMap, the information should not be used for purposes where errors or omissions could lead to damage, injury, or loss of life.
項目 タグ 解説
飛行場 aeroway=aerodrome
ノードエリアリレーション
aerodrome=*
name=*
iata=*/icao=*
航空機の離着陸が行われる場所です。この用語は国際、私有、軍用、その他を問わず、飛行場、空港、軍用飛行場、着陸場を含みます。他のよくあるタグには、 name=*iata=*/icao=*ele=* などがあります。飛行場には0以上の 滑走路誘導路格納庫駐機場ターミナルビルヘリパッドを含みます。ヘリポートはヘリコプター専用の特殊な飛行場です。飛行場はノードエリアまたはマルチポリゴン描くことができます。
ヘリポート aeroway=heliport
ノードエリアリレーション
ヘリポートはヘリコプター専用の特殊な飛行場です。通常滑走路がないことが飛行場との違いです。aeroway=aerodrome で使われるのと同様のタグでタグ付けしてください。おそらく0以上のヘリパッド誘導路格納庫駐機場ターミナルビルを含みます。 aeroway=helipad(飛行場またはヘリポートにある、ヘリコプターの離着陸に使用されるエリア)とは異なります。
滑走路 aeroway=runway
ウェイ
surface=*
width=*
飛行機の離着陸に使用される飛行場内のエリアです。ref=* は滑走路番号(例:03L/21R)を示します。他のよくあるタグには surface=*width=* があります。ウェイでマッピングします。エリアマッピング はより一般的になりつつありますが、混乱しています(ここここの議論を参照)。 任意でライフサイクルのタグが適用されるかもしれません。
ストップウェイ aeroway=stopway
ウェイ
surface=*
滑走路の端に続く矩形の面で、航空機が離陸を中止する際に損傷を起こさず機体を支えるため、滑走路代わりになるように準備されているものです[1]。過走帯とかブラストパッドとも呼ばれます。通常は黄色の山形模様で標識されており、滑走路の一部ではないことから独自のタグがあります。ウェイとしてマッピングします。
ヘリパッド aeroway=helipad
ノードエリア
surface=*
ヘリコプターの離着陸に使用されるエリアです。ヘリポート空港にあるか、独立した施設になっています。よくあるタグに name=*ref=*surface=* があります。 ノードまたはエリアでマッピングします。
誘導路 aeroway=taxiway
ウェイ
surface=*
width=*
誘導路は、航空機が飛行場内のいろいろな場所の間を移動するために、それらを接続する道です。通常アルファベットで表示されていて(例:AまたはQ1、Q2、Q3など)、ref=* を使用します。他のよくあるタグには surface=*width=* があります。 ウェイでマッピングします。滑走路と同様にエリアマッピングは議論になっています。(ここここの議論を参照)。任意でライフサイクルのタグが適用されるかもしれません。

注釈:誘導路は定義上はtaxilaneとは異なります。taxilaneは駐機場の一部で駐機位置と誘導路を接続するためのものです。aeroway=taxilaneの提案があります。

停止位置 aeroway=holding_position
ノード
停止位置は誘導路滑走路上のノードとしてタグ付けされ、通常は交差する滑走路や誘導路との安全を確保するため、航空機が停止を要求される可能性がある場所を示します。
Arresting gear aeroway=arresting_gearノード 制動装置は滑走路上のノードとしてタグ付けされ、緊急着陸時に航空機を急激に減速させるための装置の場所を示します。
駐機場 aeroway=apron
エリア
surface=*
飛行機が駐機したりサービスを受けるエリアです。通常はアルファベット(例:"Alpha")か、用途(例:貨物駐機場)で名付けられます。よくあるタグにはname=*surface=* があります。駐機位置誘導路ヘリパッドを含むかもしれません。エリアでマッピングします。
駐機位置 aeroway=parking_position
ノードウェイ
飛行機が乗客を乗降させたり貨物を積み下ろししたりするために止まる位置で、通常は駐機場にあります。名前は必ずしも aeroway=gate とは一致しません。ノードまたはウェイでマッピングします。
ゲート aeroway=gate
ノード
ref=*
乗客が飛行機へ搭乗・降機するために行く場所で、通常はターミナルビル内にあります。aeroway=parking_position とは異なります。よくあるタグには ref=* があります。ノードでマッピングします。
ターミナルビル aeroway=terminal
エリア
乗客と貨物を取り扱う建物です。適切なbuilding=*タグを追加してください。入口には building=entrance タグが付けられるかもしれません。よくあるタグには name=* があります。しばしば店舗やその他のアメニティ、他の公共交通機関への接続を含みます。通常1つまたはそれ以上のゲートがあります。エリアでマッピングします。
格納庫 aeroway=hangar
エリア
飛行機を収納したり整備する建物です。building=*タグを追加してください。通常格納庫として利用されている建物は、格納庫として建設されたものですので、building=hangarになるでしょう。エリアでマッピングします。
草地 landuse=grass
エリア
他の何かの一部ではない草地のエリアです。そのエリアが特定の機能を持つ場合には、 aeroway=*surface=grass の組み合わせがより適切かもしれません。
Navigation aid airmark=beacon
ノード
VOR、ILS、NDBといった航行支援設備を表すノードに airmark=beacon を使用します。
Papi/Vasi aeroway=navigationaid
+ navigationaid=als
+ navigationaid=papi
+ navigationaid=vasi
ノード
多数の灯火からなる視覚的な着陸支援設備。パイロットに対し、正しい方角から滑走路に接近しているかどうかを示します。ノードでマッピングします。 PAPI VASIを参照してください。
吹流し aeroway=windsock
ノード
lit=*
風向を示す(布製の)円錐で、柱の上に設置されています。照明があるかもしれません (lit=yes)。 ノードでマッピングします。
駐車場 amenity=parking 多くの空港にある様々なタイプの駐車場は、 amenity=parking を付けてエリア でマッピングします。2階建以上の立体駐車場はエリアでマッピングし、 amenity=parkingparking=multi-storey のタグを付けます。符号や名前を表すために ref=* を使用します。
管理用道路 highway=service 構内の管理用道路をhighway=serviceでタグ付けしたウェイで描きます。もし一般公衆

が利用できないのであれば、access=privateを加えます。

Tower man_made=tower 管制塔はman_made=towerservice=aircraft_controlを使ってマッピングします。
Spaceport aeroway=spaceport
エリア
A spaceport area
Airstrip aeroway=airstrip
ノードエリア
A place such as a farm field, hill slope or similar reasonably flat area where light aircraft can land and take off from. Airstrips often have no permanent supporting infrastructure. Passenger carrying aircraft do not normally use an airstrip unless they are providing joyrides, scenic flights, or are involved in aviation related sports or adventure tourism
Aircraft Crossings aeroway=aircraft_crossing
ノード
A point where the flow of traffic is impacted by crossing aircraft.

空港にはしばしば、視覚的にマッピング可能な数々のアメニティや公共交通への接続があります。各交通機関の接続のガイドラインは鉄道・地下鉄、Taxi Ranks、バスなど、それぞれの個別ページにあるかもしれません。

空港周辺によくあるアメニティは以下;

コード

  • ICAO: flightaware.comskyvector.comのようなウェブサイトはICAOコードを探すのに有用です。公式な情報源はもちろんICAOですが、その出版物はフリーに利用可能ではありません。次善は各国のAIPやVFR飛行ガイドですが、全ての国でフリーではありませんし、フリーだとしても不完全なことがあります。さらにややこしいこととして、ウクライナのように疑似ICAOコードを割り当てている国もあります。
  • IATA: IATAコードはIATA公式データベースで得ることができます(search by → location name)。IATAは非常に小さな飛行場にもコードを割り当てる傾向があり、その理由は明らかではありません。2019年の時点で整理しているように見えます。またIATAは更新が遅くなりがちで、何年も前に閉鎖された飛行場にコードを割り当て続けていることがあります。IATAコードは、航空券発券システムで利用できるように(高速)鉄道の駅にも割り当てられていることがあります。だまされないで!
  • ローカルコード: local_ref=でタグ付けされている国があります。たとえばフランスのほぼ全ての飛行場にbasulm/ffplumによって割り当てられたコードがあり、それはLFddnn(ddは"departement"を表す)という形式です。
  • "ref"はかつて一意識別子に使われており、それはIATAコードだと信じている者もいましたが、どんどん使われなくなりました。
  • 非ラテンロケール: ICAOおよびIATAコードは常にラテンアルファベットで書かれる傾向があります。しかし特にキリル文字が使用される地域では混乱を招くかもしれません。ロシアの飛行場では、ラテン文字版が"icao="に、キリル文字版が"ref="に記載されているところがあります。

軍用飛行場

軍用の飛行場にはmilitary=airfieldを加えることができ、さらにもしエリアとしてマッピングされているならばlanduse=militaryも加えることができます。ただしあくまでaeroway=aerodromeが第一です。

OSMは航空用ではありません!

主な記事:Aviation

航空術は致命的影響を与えうるという性質により、OSMで見付かる情報は航空航法上の目的には不適格です。wiki由来の情報が、(単純な趣味目的の飛行のためであるとしても)厳格な認定要件を満たすとは考えられません。OSMの情報は一般に正確ではありますが、航空術のために十分なほど正確とは言えないかもしれません。

そうは言っても、多くの人にとってそうした情報は有用でしょうから、投稿を止めることはありません。

help.openstreetmap.orgにおける[1]や、Aviationでの詳しい論法を参照してください。

空域をマッピングしない

いつも通り、OSMのon-the-ground ruleが適用されます。あなたが指し示すことができるなにか有形のもの(滑走路、ヘリパッド、搭乗ゲートなど)であれば、それを追加することができます。できないもの(空域、航空路、ウェイポイントなど)は放っておくべきです。あるいはOpenAviationMapを調べてみてください。同様に、航空便の航跡をアップロードしたり、航空路を地図に描いたりしないでください。航空路は気象、時刻、混雑度、設備の整備状況、そしてコーヒーマシンの中の蟻の数などによって様々に変わるからです。そのうえ航空路や蟻は、他のマッパーを困惑させるでしょう。

航路

空港間を結ぶ航空便をマッピングする方法はありません。リレーションを使うことができるかもしれませんが、航空便のスケジュールは定期的に変化するものであり、OSMはそうしたデータを格納するのに良い場所とは言えないでしょう。

ノードかウェイか?

歴史的には、ほとんどの飛行場がノードとしてマッピングされていました。しかしOSMがつまるところは地理情報に関するものであることから、飛行場(航空用の地形)をウェイとしてマッピングするようゆっくりと変化してきました。空港をノードとウェイの両方でマッピングすることはしないでください。そうした場合空港が2つあると数えることにつながるかもしれませんので。

避けるべき罠

  • 遠隔区域を独立の飛行場としてマッピングしないでください。これはたとえば、着陸灯や無線標識が飛行場の本体から離れた土地にある場合に起こりますが、"fence=yes"などのようにマッピングするだけで良しとすべきです。もし本当にその飛行場の一部としてマッピングする必要があるのならば、リレーションを使うのが良いでしょう。
  • AIPで公刊されているとおりのAerodrome Reference Point (ARP)をマッピングすることは役立ちません。現地で視認できる地物ではないからです。

提案